お母さん業界新聞4月号で特集した、
「石村嘉成展-いきものたちのワンダーランド」が、いよいよ今日から始まります。

昨日、横浜赤レンガ倉庫2Fスペースで行われた内覧会に、
編集長の藤本裕子とともに参加してきました。

記者会見でご挨拶に立たれた、主催のグロリア・アーツ株式会社代表の鈴木敦久さん。
「1人でも多くの方に画家・石村嘉成の世界を知ってほしいと、
約2年の準備期間を経て、ようやく今日を迎えることができた。
願わくば、自閉症の画家ではなく、絵の力そのものにふれ、多くを感じてほしい」と話した。

続いては、嘉成さんの父・和徳さん。
「才能が開花したと、よく言われるが、嘉成は努力の人。
母の一生懸命な療育に必死でついていき、母の想いに応えたのは息子自身です。
あるとすれば、やり貫く力。
自閉症だったから、才能があったからではなく、
10年間こつこつと描き続け、このような絵が描けるようになった。
その軌跡が10年間の絵日記に記されていますので、ぜひそれを見てほしい。
嘉成だからではなく、努力さえすれば誰でも輝ける、そんなことを皆さんに知ってほしい」と。


そして、もう一つ。
「美術館ではなく、商業スペースをお借りした。
制約がない場所だからこそできる工夫を多くこらしている。
静かに作品を見るのではなく、ご家族やお仲間たちと語らいを。
在廊中は、ぜひ嘉成と写真を撮る、話をするなど、みんなで交流して、楽しんでほしい。
エンターテイメント性のある展示会になればと思っていますので
メディアの皆さんにはそれを伝えてほしいとお願いします」。
今日の主役、嘉成さんの話はこんな風に始まりました。
「幼い頃、両親と横浜に遊びにきてデパートに立ち寄りました。
その時私は暴れて大変だったそうです。そんな私がこの横浜で、
このような展覧会を開くことができました。
亡くなった母に、今の私を見てほしかった。
いやきっと、この会場に母も来てくれていて、今この説明も聞いていると思う」と。

「一番の目玉、『アニマルヒストリー』には、
アンモナイトから、今を生きる動物の親子を描きました。
大切な大切ないのちのつながりを感じてほしい」。

「横浜の動物園とのコラボ作品には、
親子や仲間で会話をしているところを描きました」と、
一つひとつのコーナーの特徴を説明する嘉成さん。
その後は、神奈川県の黒岩知事を連れ立って会場を回り、
一つひとつの作品を解説されました。
途中、「黒岩知事さんはどんな動物が好きですか?」など、
知事への質問も多く、終始和やかなムード。
ぞろぞろと伴って歩く記者たちからは、そのたび大きな笑いや拍手が起きました。
これも嘉成さんならではの魅力。
作品の素晴らしさはもちろん、
この嘉成さんという素晴らしい人間性にふれてほしいな、と思いました。
本日からしばらくは在廊されるそうですので、
ぜひ嘉成さんに、会いに行ってください!
個展の楽しみ方の一つとして、子どもたちに提案があります。 嘉成さんの作品の中には、小さな動物たちがいっぱい隠れています。 たとえばエリマキトカゲやカマキリなど…。さあ、何匹見つけられるかな?
横浜赤レンガ倉庫から、お母さん業界新聞社(ワーホプレイスとらんたん)までは歩いて15分。
汽車道をゆるゆると歩いて帰りましたが、
桜の花が風に舞うタイミングで、なかなか乙なものでした。

歩きながら、「好きなことがあるって素敵なことだね」と藤本。
「嘉成さんは本当に絵を描くのが大好きなんだね。
何百枚という作品をあれだけの情熱であんなに楽しそうに描き続けているんだから」と。
「いきもの好きに気づいたのはやっぱりお母さん。
小さい頃から動物園に連れて行ったり図鑑を見せたり…
そういう経験が根底にあるんだよね」。
「ご両親はもちろん療育や絵の先生など、あたたかい周りの方々の支えなくしては
嘉成さんの今日はないよね。でもそれを引き寄せたのは、彼の力なんだろうね」。
そんなことを話しながらの帰り道でした。
桜の花の向こうに見える鉛筆みたいな4本の建物の一つ↑
日本丸メモリアルパークタワー棟Aが私たちのスペースです。
●こちらの記事もお読みください。
・亡き母の想いを胸に。横浜初4/11「石村嘉成展」開催に向けて
~半径3mの世界から石村嘉成を感じる!
・お母さん業界新聞編集長コラム 藤本裕子の百万母力
「石村嘉成さんの中に生き続けるお母さん」
●石村嘉成サイト
*公式ホームページ https://i-yoshinari.jp/category/schedule/
*公式Instagram https://www.instagram.com/ishimura_yoshinari/
*公式X (19) ishimura yoshinari(@yoshinari0530)さん / X
*公式Facebook https://www.facebook.com/yoshinari.ishimura/
写真からもアニマルヒストリーの魅力や迫力が伝わってきます!ああ観に行きたい!
写真であっても絵の力がこちらに伝わってくるのは伊藤若冲の時以来…
江崎さん、ちょっと遠すぎて残念ですね。
今日17時30分からTBSの報道特集に嘉成さんの療育のことが取り上げられるようです。
https://www.tbs.co.jp/houtoku/
九州で見られなければアーカイブでごチェックくださいね。