8時過ぎに出発していった息子
8時40分に戻ってきた息子
インターホンをわざと切っていたわたし
帰ってくるかも…と予想して
少しは息子を遠ざけておこうと切っていた
9時前の末っ子出発時間
玄関で靴を履いていたらすりガラス越しに見える息子
道具バックを忘れたんだ、という
嘘ではないけど言い訳ではある
玄関は開けず
道具バックを持ってきて手渡す
再度鍵を閉める
それでも戻ってきて庭に回り込む息子
ガラスをたたいている
『行っておいで!』と怒り声のわたし
遅刻しているからとりあえず学校へ電話
近くまでついていくからと促すが
またもやニヤけている
『行かないもん、行きたくないもん』
何度も問答するもその繰り返し…
苛立ってカバン水筒を自宅の駐車場に置いて娘の園へ自転車を漕いだ
新聞の配達で園より少し先、駅の方へ行き
息子はどうしただろうか?と不安もありつつ
もう嫌だ…、と学校に電話をするのを避けていた
しかしやっぱり心配でまた家へ向かって漕ぎ出したところで学校から着信
支援先生が自宅近辺まで行ったがいなかった
しかし近所の公園で低学年の男の子が一人いる、という電話入ったので今見に来ている、しかしもういない…
と
なんだそりゃ、ととりあえず自宅に向かって戻る。到着まえに学校より電話
『息子くん、家の庭にいたので今一緒に学校へ行ってますよ!』
複雑な心境だった
ここまで皆があちこちに動かなければ
ならない事態になっている
『行きたくない』一つで
こんなに大騒ぎしなきゃいけないのか
あんなに朝から怒らなきゃいけないのか
なんでこんなに悲しまなきゃいけないのか
行きたくない、って思いを受け止めてあげることはできないのか
しかし受け止めて受け入れて
自宅にいさせるとやっぱり大変で
ジレンマのままで『学校へ行ってくれ!』と激怒する
休みなよ、
ちょっと出かけて冒険でもしようか!
なんて言える親ならどんなに良いだろう
ああ、出来ればパパに息子を連れ出してほしい。やっぱり体力は同じ男同士がいい。しかし旦那さんも今は鬼、あたしも鬼
ああ、お互いで楽しめる親になれればいいのに
探せばそんな人達もいるじゃないか
なんでわたしやパパはそれが出きないのだろう
できない、というか
『許せない』のかもしれない
いつか親である私たち自分自身の
心がほどける時が来て欲しいと願う
自宅について息子のいたであろう庭を覗くと
隅の植木鉢に咲いているチューリップの土が湿っていた。バケツとじょうろが置いてある。
息子だ。
鍵を閉められて中にも入れない
どうしようもないけど
そうだ水をあげよう、と気づいてやってくれたんだろう、彼の優しさに泣けてきた。
怒ることばかりで忘れがちな彼の小さくて純粋で優しい心、踏みにじってばかりでほんとごめんと、少し離れている今だから言える。
毎日毎日うまくいかない
しかし書き留めることで少しでも
彼の優しさを忘れずにいたい。
今日も今日とてやるせなくて悲しくて
どうしようもないけれど
今日の庭の一コマと息子の優しさだけでも忘れたくない。
忘れるほど怒って悲しくなったらここに戻って息子の優しさを思い出したい。
涙が出ちゃいました。かおりさんの辛さが痛いほどわかる。パパとタックを組めないもどかしさ、自分の不甲斐なさ。毎日どうして普通に通ってくれないんだ。そう思う自分に嫌気がさす。涙が止まらんです。松葉荘に今は行けないけど、心は一緒にいます。
まだまだ子どもが小さくて、学校という壁の大変さはわからないのですが…。それでもかおりさんの葛藤と、その中でも息子の優しさを見つけられる視点にうるうるしました。
今度、一緒に松葉荘近くの中華料理食べに行きましょう!!!