春休み前半、わが家にちょっと暗雲が立ち込めていた。理由は息子のスマホ利用問題。
1年生が無事に修了し、春休みがスタートした瞬間、インフルエンザBを発症した息子。部屋にこもってもらっていたし、スマホをずっと使っているのは致し方ないと思っていた。
が、症状が良くなっても、スマホを離さない。何かにつけてのぞいている。チラッと見ると、YouTubeを長々と見ていたり。寝っ転がっている。
大人の両親だって人のこと言えない。世の中スマホ漬けばかり。
だけど、息子は本を読むのが大好きな子だった。好奇心旺盛でいろんなことに興味がある子だった。
それがどうだろう。スマホをずっとのぞいている時の息子は、そういうことへの関心も薄れているように思えた。そしてイライラしている。コミュニケーションのじゃまをしている。成績にも影響。いや、ふだん寮生活での学びも大きいから、教科の成績は置いておける。でもさ…。
という感じで、何度も使い方について話をしていたが、その後起こり得るのは!?もう堪忍袋の緒が切れた父親が雷を落とし、スマホを没収した。
息子は当然、「なんで!?」と反発し、なんならそのまま床に突っ伏して一晩寝てしまった。こうなるまでの数日間、夫は息子の欠点ばかり見えては嘆き、強い言葉で否定しちゃっているように見えた。父と子の間に立った私は、お互いの通訳係のようだった。夫には、あなたも気持ちを逃すことが大切だね、と話していた。
だけどね、ここからがビックリですよ。次の日、息子は
「スマホ返してよ!」
とはならず、スンっとしているわけです。そして2日後に家族旅行を控えていたから、
「お母さん、本屋さんに連れて行って。買いたい本があるから」
と!あれ??あれれ???自分でも自覚あった?依存が止められなかったってことなのか。
本屋に家族全員で行き、それぞれ読みたい本を買って、家にあったカードゲームを旅行カバンに入れて、長野の蓼科まで、シーズン最後のスキー旅行に出かけた。
旅行はいちご狩りから始まり、スキー、そしてテニスとアクティブに体を動かし、部屋のなかではカードゲーム、距離は短いながらも、娘の提案で「ダルマさんが転んだ」までやった!みんな本気。そして笑顔!お店を探す目的以外、大人もスマホは置いて。
高原の自然に包まれたのも大いにあったけど、めちゃめちゃリフレッシュできた!そして
デジタルデトックス効果絶大!!



スキーをしている時は、転倒した息子を夫が励ましてたし、息子は転倒後も「もう一回滑ろう」と、妹を誘って2人でリフトに乗った。そんな姿を見て、夫に
「お父さん、嬉しいよって言ってあげて!あの子はお父さんに認めてもらっているって感じられることが今、一番響くと思うから」と、口添えしちゃう私。
モゴモゴ言いにくそうではあったけど、そんなこんなを伝えてくれて、2人の仲に漂う空気も軽ーくなった。
そして進級。新学期スタート。なんだかスムーズだぞ。1年間の成長って大きい!寮生活に戻ったけど、声も明るく、1年の頃よりよく食べ、想像以上に気持ちのいい滑り出しができているようだ。
あの時、即時没収という形を取ったのが正解かどうかはわからない。暗雲は確かにあった。私の心もズンと重かった。でも元々あったルールも、話し合いもなんだか通らなかった。
でも、だからこそ、デジタルデトックス旅行はわが家にいい風を吹き込んでくれた。息子はプログラミングもゲームも好きな子だし、彼の特性上ノートはiPadで取っていたりもするし、とにかくデジタルデバイスに溢れているからこそ。ちょっと環境調整して、スマホとは距離を置いているいまを見守っていこうと思う。(LINEや音楽はiPadに入れて使用。iPadは親子話し合いの上、諸々制限あり。寮では漫画を読んだり、友達とカードゲームしている様子)
もうすぐGW。帰宅すると、友達とゲームもスマホもするだろう。それも大事なコミュニケーション。これにて一件落着ちゃんちゃん!とはいかず、また何かあるかもしれない。でもまた自然に触れて、親子でいい風吹くような時間を過ごしたいな。
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