お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

年末の京都

娘が秋になってメールをくれた内容が「年末に両親を京都1泊にご招待」。

「社会人になってこれといった親へのお礼を返したことがない・・・お父さんの喜寿祝やお母さんの還暦祝いなど何もしてこなかったので、お兄ちゃんも誘って合同でと思っています。」そしてその中に娘らしい一言もあったのが「私は高校時代京都方面に通いながら京都の町を知らない。あの清水寺すら知らない・・・だからお父さんは無理かもしれないけどお母さん一緒に街歩きしよう・・・」

そしてその後妊娠発覚し京都泊がキャンセルかなと思っていたら、妊娠がキャンセルとなり、昨年から続く不運で娘夫婦の絆は反対に少し厚みを増した。

息子も仕事の都合で今回初めて帰省しないとわかり、結局3人で京都の老舗旅館に泊まることに。お出迎えの抹茶を一口いただくと私の安物の抹茶とは違う極上の味にすぐに舌が反応。これは夜の料理が楽しみだと思い一番早い17時半に決定。

自動代替テキストはありません。  これだけではありません・・・

予想以上に何もかも美味しくて、料理の運びも間を開けることなく手際よい。そのことを仲居さんに伝えたら笑顔と謙遜の見事な対応ぶり。

本来ならこれだけの料理を食べることは体形に響くのを気にするのに、この日ばかりは棚上げ。夫は娘に遠慮してか娘が注文したビール3本を一緒に飲みながら何を思うのか・・・もともと会席料理はお気に召さないタイプなので今回も最初は乗り気でなく私に懐柔されてのことだった。食べた気がしないというのが夫の考え。ところがさすがに美味しくて満腹になった様子だが、料理よりお酒主体がやっぱりお気に召すのだろうか?そのことを聞くのは止めにしたから本心はいかがなものか・・・

夜には娘と二人で昼間の祇園とは違った雰囲気を楽しむために街歩き。

画像に含まれている可能性があるもの:夜、木、屋外  夜の祇園客を遠くに眺めて・・・

外国人が主流であることを実感しながら、宿に戻り二人で大浴場へ行くとそこには中国人ばかりでしかも若い人たち。湯上りにお水を飲もうとポットに手を当てながら出てこない様子なので、私が手伝うと「ありがとうございます」が返ってきた。お風呂の入り方も心得ている様子にリピーターなんだろうな・・・

朝ご飯は9時に予約しておいたが、おかゆにして正解だった。朝からご馳走でいつものパン食とは違いすぎ。娘が気付いた。「定番の鮭と海苔ではないな・・・」確かに!

アンケートに最大級の評価を書き、メッセージを読んだ娘が付け加えた。

「いい親孝行ができました」

帰り際には正月飾りがきちんと整えられてそこで記念写真に納まった後、仲居さんがお見送りをされ別れを言った後、数分後に振り向くとまだ頭を下げておられる・・・あれ、これって動画で外国人が驚嘆した姿だ。そう思いながらまた数分後に振り返ると同じ状態だったので今度は私たちが驚嘆。おそらく客の姿が視界から消えるまでということなんだろうなと思いながら日本旅館のおもてなしを久しぶりに味わった。

そのあとは高台寺から清水寺界隈の京都を味わうことになったが、夫は歩きたがらないのではと「一人で帰ってもいいよ。娘との京都はこれが最後だよ・・・」と二人で言ったら一緒に歩くと言い出し、よく頑張った私達夫婦。娘は老いた両親も感じられたことだろう。

画像に含まれている可能性があるもの:空、雲、屋外  工事中の清水寺・・・    画像に含まれている可能性があるもの:3人、屋外 後ろ姿が物悲しい?

2件のコメント

素敵な家族旅行ですね。(*^.^*)
日本旅館のおもてなしには、感動です。
同じ日本人として見習いたいところがあるなあと思います。

うちの娘や息子が、家族旅行のプレゼントをしてくれる日が待ち遠しくなりました。

真面目なのにトンチンカン、敏感さと鈍感さ…そんな両方がその時々に顔を出す我が家族なんです。
ホテルスタイルに慣れてしまっていたことに今回、気がつきました。
両方のよさを味わえる日本はやっぱり素敵だなと思いました。
あれだけ頭を下げられるのは慣れていないからこそ驚嘆するんですけどね。
そしてそれに慣れることは反対に怖いことだとも思います。
写真は娘がスマホで撮ったのを後日送ってくれることになっていますが、待ちきれなくて娘のFacebookの物を
コピーして小さいのですが、ないよりましかな・・・と載せました。

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ABOUT US
池田美智子
読書が好き、人間が好き、孤独も大事、真善美を考える日々。 旅をすると予習復習で楽しさががらりと変わることを実感し、 70歳になると、努力することの必要性を日増しに実感し、 やる気元気の素を探すようになりました。 今のところその素は、お母さん大学と学びの研修と訓練です。 令和元年、初孫誕生でパワー再燃中