近所のゲームセンターの駐輪場のところに、
中学生くらいの男の子が、自転車の荷台に座っていた。
時間は18時ころ。
自宅に帰る時間だ。
「どうしたんだろう?」
なんか、気になる。
思い出すのは、昔住んでいたアパートの1階にいた5人家族の
中学生のお兄ちゃん。
やっぱり自転車の荷台に座って、
なにやら神妙な顔をしていたっけ。
「どうしたの?
家、鍵空いてないの?」
って聞くと、
「いや・・・」
と言葉を詰まらせた。
ん~・・・何かあったのかな?
と軽く想像できる。
あまり突っ込まないでおこうと思ったら
彼が
「親と一緒にいたくないんで…」
とボソっと話してくれた。
「そうか~…
でも、わかるよ。
オバチャンもそういうときあったもん。
多分キミのお父さんもお母さんも、
そういう時期があったと思うよ。
みんな一緒だよ」
そんな風にこたえた記憶がある。
彼はへへっと笑って、私が立ち去った後
家に戻った音がした。
そんなお兄ちゃんと、目の前にいる中学生が重なる。
私は彼を知らないけど、早く彼のことを知ってる誰かが
ここに来てくれればいいのに…と思ってしまう。
そして、我が子がもし、こんな場面に遭遇することがあったら
子ども達を知ってる誰かが、声を掛けて欲しいなって思う。
そんな、ある日の夕方でした
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