父の病室で、毎日、朝の連続テレビ小説を見るようになった。
子どもの頃、毎日、家族で朝の連続テレビ小説を見ていた。
始まる前にじーちゃん、ばーちゃん、かーちゃんに声をかけていくのが私の毎日の仕事だった。
「始まるでー」って。
任された仕事をちゃんとできた満足感と、家族と同じドラマを見る心地よさがあった。
今は、父と二人で、ドラマのなかで起こる、白い四角い部屋では経験できない事に一喜一憂し、ヒロインの笑顔に元気をもらっている。
朝の連続テレビ小説が運んできてくれるもの。
それは、小さな幸せの花束みたい。
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