私は、母や祖母から、梅仕事や味噌作りなど、教えてもらったことは一度もない。
しかし、私自身が母になり、出逢った友達のおかげで、毎年味噌作りをしている。
大好きな味噌汁のお味噌、できるなら自分で作って食べたい!
そして、いつかは巣立つ息子たちに、母の作った味噌で大きくなってほしい。
【母の味】を、【母】の証を、残してやりたい。
私のエゴで、押し付けかもしれないけど、
私が死んでも、こどもたちの中に【お母さん】が生き続けるとしたら、
毎年味噌を作っていた母の姿を残したいな~と、そう思うようになった。
昨年のちょうど一年前。
初めて味噌を仕込んだ。
年長の次男と一緒に。
この一年でちょうど、仕込んだ6キロの味噌を食べ終わった。
そして明日。
これからの一年で食べる味噌を仕込む。
カメの中に残っていた味噌を取り出し、
カメを綺麗に洗い、天日干しした。
白いカビのように見えるのは酵母の一種で、味噌に混ぜて食べられる。
とても栄養があるそうだ。
この酵母がたくさんカメの中で発生していて、
この味噌たちは呼吸してるんだ!生きてるんだ!ということが実感できる。
仕込んだ一年前と、今の味噌の色は全く違う。
最初は大豆そのままの薄い茶色だったが、今はこんなに濃い茶褐色。
色の変化、味の変化を存分に楽しめるのも、自分で味噌を仕込むことの楽しさ・嬉しさ!
綺麗に取り出し、空になったカメを洗いながら、何とも言えない感謝の気持ちが沸いてきた。
家族4人が大きな病気なく、ほとんど風邪もひかず、
元気に一年を過ごせたのは、きっとこの味噌のおかげ。
一年間で何百杯のお味噌汁を飲んだだろう。
家族の健康を支えてくれたお味噌。
私と次男が一緒に作った、愛情たっぷりのお味噌。
愛しくて愛しくてたまらなくなった。
そして、カメを洗うという地味な作業。
こうやって手を使う【手仕事】が、今の社会でどんどん失われてるな~としみじみと実感。
自分の手を使って、手をかけて、心をこめて、手仕事していく。
カメが新品のように綺麗になった瞬間、とても清々しい気持ちになった。
そして、秋晴れの下、カメを天日干し。
あまりに青空が綺麗だったので、思わずこのアングルで撮影(笑)
そして、いよいよ明日の仕込みに備えて、大豆を煮る。
昨晩から水に浸しておいた1キロの無農薬大豆。
ぴかぴか光ってて、綺麗!!
ホントは、優しく一日中ことこと鍋で煮るのがいいんだろうけど、
出掛ける用事があって家を留守にしていたので、圧力鍋で煮ることに。
煮ているときの大豆のいい匂いが部屋中に充満する。
そして、煮上がった大豆の美味しいこと!
準備は出来た!!!
さあ明日、いよいよ味噌を仕込むぞ!!!
私も今年挑戦したいことが味噌作りです。手間をかけるって大切なことですね!これは絶対子供達の記憶に残りますね。
毎年味噌を作っていた母の姿を残したいな~と、そう思うようになった
↑これ分かります!
私も2回ほど作りましたが、まわりに配ったりしたら一瞬でなくなりました!
一度手作り味噌の、美味しさを知るともう一度食べたくなりますよね!
壺と青空のアングルが素敵!
近藤さん。
素晴らしい。
母の味、母の証・・・
エゴなんかではないよ。
お母さんが、わが子のために仕込む味噌。
世界にひとつしかない、お母さんの味。
大事にしてください。
その味噌で、みそまるもつくってね。
私も母から味噌作りを教えてもらった事は一度もありませんが…今年、初めて味噌作りに挑戦する予定です。
手間と愛情をかけて手作りするのって、素晴らしい事だと思います^_^子供達の心にも、絶対に残ると思いますよ!
時代の掘り起こし作業のような昨今を色んな事の中に感じます。
その一つに味噌作りであり、お母さん大学生ではみそ丸普及とともに開花中ですね。
私の子ども時代には祖母世代が手作り当たり前の姿を見せ、母世代は少しずつ機械化が始まり
手作りが現象化の方向に向かった時期でした。
なので私は母が味噌を作る姿は知らずに育った第1世代です。
そして私の時代の子育てはどんどん便利な消費社会に向かって行った中で、疑問を感じながらも便利さに負けた世代と
言えるのかもしれないと思っています。
それがようやく反省とともに学びなおす時代ということになったように感じています。
歴史を知る中で味噌の歴史もなかなか面白そうです。
我が家の味噌は舌に刻み込まれてお母さんの姿も刻み込まれて行きますね。