私が夕飯の準備を始めると、
「私もやりたい~」とエプロンを自分で準備して
やってくる末っ子イチカ(4歳)。
お兄ちゃんたちの真似をして
2歳から包丁を持っているせいか、
野菜やお肉を切るのが大好きなのだ。
今では見ていなくても安心、
上手に切ってくれる。
逆に私が手を出してしまったり、
先にやってしまったりすると怒られるので、
私はコーヒーをいれて、
イチカの様子をちょっと離れたところから観察する。
それはそれは楽しそうな様子を。
「たまねぎは涙が~」と言いながら、
しょっちゅう手を洗い、涙を拭きながらも、最後までカット。
お次はお肉。
普段、野菜を切ることが多いせいか、ご満悦な様子。
広げてみたり、ココを切ってみようと自問自答したり。
切った肉を手でコロコロしてみたり。
そして、ふっと私のほうを見て
「遊んでないからね~」と一言。
「どのくらいの大きさにしたらいい?」と聞いてくるので
「イチカの口に入るくらい。
イチカが食べやすい大きさにして」と話す。
すると「このくらいかな~」と切りながら考える。
「お肉はね、火が通るとキュッと少し小さくなるからね」と話すと、
「じゃあ、大きいのも作ろう」とまた切りながら考える。
白い脂肪を私に見せて「これは何?肉?」と聞いてくるから、
「脂肪だね~」と話すと、また触って考える。
ひたすらこの繰り返し。
あんまりゆっくりしているときは
「少し急ぎでお願いしますー」と言ったりもするけれど、
このイチカのペースで遊びながら野菜や肉を切るところを、
私はコーヒーを飲みながら見るのが
なんだか大好きだ。
お姉ちゃんたちは言ってもなかなか手伝ってくれなくなったので、
今だけの贅沢時間なのかもしれない。
私とイチカのコミュニケーションの時間でもあり、
イチカの遊び、興味を観察する時間でもあり、
お母さんが逆転している時間でもある。
もともと、あまり料理上手ではない私にとって。
「料理は子育て」だけれど、
イチカにとっては「料理は究極の遊び」なんだなと思う。
イチカには「遊んでない!!」と叱られそうだけれど。
(お母さん記者/池田彩)
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