用事を済ませて帰ると
畳の上にはキラキラとしたモノがあちらこちらに散らばっていた
ソレの犯人は末っ子で
当の本人は、そんなことは気にもとめず
テレビにかぶりつき、私が帰ってきたことも気付いていない様子だった。
ふとその横を見ると、長女はうつらうつらとしていた。
そのキラキラを片付けながら
私がいない間
何をして遊んだんだろうと末っ子のはしゃぎっぷりを想像し
吹奏楽の練習でお弁当を持って出かけた長女の眠りこけている横顔を見ながら、
がんばってきたんだなと思いを馳せていると
「ママ、帰ってきたって知らんかったー」と末っ子があっけらかんと言ったので、
今頃気付いたのかと、テレビをさえぎり目の前で「ただいま」と言った
テレビの時間も終わり、
夜ご飯をすませたのと同時に、
子どもらがいっせいにその日にあった、私の知らない一日をしゃべりだす。
お構いなしの子どもらに、あっちこっちと忙しく耳を傾けながら
想像していたものが、ほぼ当たっていたことに心の中でニンマリとした。
2018年が終わろうとしている、
ある夜の
小さな
でも
大切な
私の記憶の片すみ。
子どもの世界。
お母さんの知らない世界。
そこには、たくさんの未来がある。
今しかない。
今だから、ちょっとだけ、のぞいてみよう。
私にはわからない世界が少しずつ少しずつ広がっていっていて、
来年、カレンはついに中学生です。
おもんばかる楽しさ、共有できる幸せ、教えてくれる喜び、
それができるうちにたくさんたくさん味わえたらと思っています。