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年長の長女の卒園式まであと1か月半。
ほんとに月日が経つのは早いなぁと、今朝も真っ青な空を見上げてふと思った。
思い起こせば、幼稚園に入園した頃は、
毎朝のように「幼稚園行きたくないよぉ。ママといたいよぉ」とシクシク。
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写真を見返すと、なんてかわいい姿なんだろうと思うけど、
当時の私は、なんとか幼稚園に連れていかなきゃいけない!と、
毎日ミッションをこなす気持ちが強く、
そのシクシク涙する娘の姿を愛おしく思う余裕もなかった。
大人の足で、自宅から幼稚園までのは徒歩5分。
その道のりを、当時9か月の次女を抱っこヒモにいれて、
3歳の年少の長女の手をひいて、片道30分ほどかけて歩いた。
嫌がって座り込んだり、しがみついたり、
泣かなくなってからも、野花をつんだり、違う道から行きたいとぐずったり…。
とにかくとにかく長い道のりで、
早く幼稚園に連れて行って、娘がいないうちにアレもコレもやりたいと
気持ちばかりが先走って、その30分が無駄な時間に思え楽しむことはできなかった。
やっと長女が幼稚園に慣れ、楽しく通うようになると、
今度は次女が歩けるようになって、歩きたがる!
ヨチヨチ歩くのでまた時間がかかる。
触ってほしくないものに触ったり、また目が離せなくなる。
今度は幼稚園に送って、自宅に帰るまでも時間までもかかるようになり、
ますます道のりは長く感じるように。
そんな中、3人目の妊娠がわかり、
今度は悪阻の中の送迎がきつくなる。
嫌がる次女をなんとかベビーカーにのせ、
スッピンにマスクのボロボロ姿で、ゼーゼー言いながら歩いたことも。笑
こんなんで、赤ちゃん生まれたら、どうなるんだろうと思った。
案の定、3人目を出産後の送迎は、本当に大変だった。
特に雨の日が大変。
カッパを着て傘をさして、長靴履いて
水たまりをバシャバシャ歩くことは、子どもにとって特別な日。
車でチャチャっと送りたくても、そんなことは許されない。
ベビーカーに雨カバーをし、大がかりで出発。
一個一個の水たまりに足を踏み入れないと気が済まないし、
傘にポツポツという雨の音を楽しんだり、とまぁ、時間がかかるかかる。
そんな日に限って、2人揃って転んで大泣き。抱っこ抱っこと言われる始末。
ベビーカーを押しながら、片手に次女を抱っこして、なんとか長女をなだめて歩かせる。
傘を持つ手は足りないから、自分は濡れるしかない。
あーーー!!!と叫びたくなる瞬間。
今でもあの光景は忘れない。まさに地獄絵図。笑
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もちろん、楽しい思い出も。
通りすがりのたくさんの人に声をかけてもらった。
「大きくなってきたね」
「赤ちゃん生まれたのね」
「今が一番かわいいときだね」
「大変だね、がんばってー!」
「そこまでベビーカー押してあげるよ」など。
一人で歩いてたらこんなに声かけられない。
子どもたちがいるから声をかけてもらえる。
たくさんの人のやさしさに触れる日々だった。
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そんな幼稚園までの道のり。
3人一緒に歩く毎日の道のりも残り1か月半。
今ではすっかりお姉さんになった長女が、
張り切って末っ子君のベビーカーを押してくれる。
そのすきに!と、抱っこをせがんでくるチャッカリ者の次女。
一緒に空を見上げて、
今日は雲がなくてきれいな空だね、雨が降りそうだね、お花が咲いてるね、
今日は幼稚園で、〇〇するんだ!などなど、
たくさんのおしゃべりをしながら、
時にはみんなで歌いながら歩く道のりは、あっという間。
今日時計を見て測ったら7分くらいで幼稚園に着いた。
あー、あんなに無駄だと思っていた時間、
いつのまにかたくさんの思い出ができて、
大切なかけがえのない時間だったんだなぁとシンミリした朝。
この先は、長女は自分で通学していく日々へと変わる。
残り1か月半を大切に、楽しい道のりにしたいな。
なんなら、雨降らないかなぁ。笑
っと、しんみりモードになりつつも、
冷静に考えると、この春から次女がやっと年少になるので、
末っ子くんの卒園まで、残り5年。
あと5年も歩くのか…がんばれ私。
でもでも。いつか、終わりが来る。
この先も思い出がたくさんできる道のり。
楽しんで歩きたいと思うのでした^ ^
(お母さん記者/脇門比呂子)
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