お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

母力がとまらない・音楽劇「母さん」

3月4日に(初日)
俳優座劇場プロデュース公演
音楽劇「母さん」を観てきた

詩人 サトウ八ローとハチローの母・春の物語だ
小さい秋みつけたやリンゴの唄など
ピアノやバイオリンの生演奏ので
(そう生演奏なのです。舞台でピアノとバイオリン奏者が
音楽を奏でその音に合わせて舞台の出演者が歌うのです)
歌が劇場いっぱいに広がり
ハチローの母への思い
母のハチローの思い
2人をとりまく家族などが
描かれていくなかで
自分が母だからこそ共感するところが
いっぱいで
母力があふれて あふれて
感動が止まらなかった

ハチローが10代半ばの頃から物語は始まり
ハチローの父は奔放で外に愛人を作り
さらに愛人の間に子までもうけてしまう
姉は病弱で母はどうしても姉を気遣ってしまう

父のことや姉そして
父や姉に対する母の態度をみては
イライラし反抗的な態度をとってしまうハチロー
本当な母が大好きなのに素直になれない
ハチローの思春期は
つらかったに違いない
だからこそああいう世に残る
素晴らしい詩が生まれたのかもしれない

大きくなって
母・春を訪ねて来たハチローに食べてもらおうと
お店で買って来たお菓子を
ハチローに渡すと
それを食べたハチローが
「母さんが作ってくれたドーナツの方がうまいな」と
言う場面がある

お母さんの味はいつだって1番!
ジーンと来る場面だ

そして
いきなり「お馬さんごっこしたい」と言い出し
子どもじゃあるまいしと母が断ると
「お馬さんごっこしたい!」と
大の男が足をばたつかせて駄々をこねる

この場面は
もし私が母ではなかったら
なんで男が子どもみたい・・・と
理解できなかったかもしれないが
息子を持つ母ならわかる!すっごくわかる!!
きっと こういうこともするかもしれないなと
思ってとても 微笑ましかった

そして私も子どもが小さい頃に
お馬さんごっこをして
遊んだことを思い出した

音楽劇と言うのも初めてだった
さまざまなエピソードの中で
登場人物の他に役者さんが登場し
歌を歌うのだ
そして時には登場人物も
一緒に歌うこともあった

母だからこそ
家族を持ったからこそ
もどかしかったり
辛かったり
幸せを感じたり
そういうことを 改めて
感じさせてくれたお芝居だった

※写真は芝居のパンフレット表紙

5件のコメント

これは私も見たいと思いましたよ!
作家の佐藤愛子さんときょうだいだったなと思い調べたら、それこそ異母の関係だったのを知りました。
スゴイ家族関係の中で、波乱万丈だけれど個性は突出している家族に間違いありませんね。
個性はとがっているからこそお互いを傷つけながら生きていくのかもしれません。
ミュージカルもいいけれど、こんな音楽劇が広がるといいな・・・

サトウハチロー 若かりし頃一斉を風靡した詩人です。お母さんへの想いは しつこいほどに書き連ねられていました。
今また 音楽劇という手法で世に出るのも 何故なのだろうと考えました。
共働きで お母さんを感じる時間が減ってきたからなのか、虐待が父親だけではなく母親が加害者になってきた?
虐待で最も多いのは暴力ではなくネグレクト(放任)らしい。 こんな世の中にいつのまになってしまったのだろう。
ハチローの詩は読みやすく分かりやすい。でもいつのまにか本屋さんの棚からは見られなくなった。
今、この音楽劇が注目されているのなら 子どもの哀しみを知る事から始めなくてはいけないことになる。
子どもの哀しみは大人の荒廃からくるのではないだろうか。 世の中がそんなだったら 母親よ自分の子ども時代を振り返り 足りなかったものは与えられる親になろう。複雑な大人の社会に振り回されず、黙って子どもの顔や姿を見てみよう。
輝いてますか? 笑顔が有りますか? 音楽劇で感じる事も必要になってきたのですね。
紹介をありがとうございます。 当地で見る機会があれば見てみたいです。

池田さん

佐藤愛子さんが異母の関係だったのですね。
舞台にお姉さんが出てくるのですが
あの人がもしかして佐藤愛子さん?
波乱万丈の話ですが
何故か家族っていいなあと心が温かくなる
作品に仕上がってます
この作品は過去にも上演されているようで
今回も再演だそうです
これから地方公演で静岡地方を回るそうです
大阪にも行ってくれたらいいですね

佐藤愛子さんは妹になります。
昔、唐津も気に入っておられて今は北海道かな・・・
孫とも相変わらず遊び心、いたずら心で接しておられる90歳すぎても本を出されるエネルギーです。

積山さん

コメントありがとうございます
積山さんの子どもたちへの熱い思いが伝わってきます

関西の方でも公演があるといいですね
その時はぜひご覧になってください

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尾形智子
夫 29歳と26歳の息子2人の4人家族 映画 演劇 特撮ヒーロー ゴジラ イケメン俳優 大好きな61歳 社会学者の宮台真司さんの大ファン テーラワーダ協会 アルムボッレ スマナサーラ長老 ダンサー 田中泯 以上の3人のおじ様も大好きで 彼らの イベントは時間があれば 観に行ってます 子どもも社会人となり これは 子育てひと段落ではなく卒業かな? しかしいつまで経っても 私にとっては息子たち 悩みはつきませんね 現在は学童保育で  子どもたちと奮闘中