車の後部座席で、
「まだ寝たくない! まだ寝たくない! まだ寝たくない!」と何十回も、
それはそれは、必死に叫び続ける男の子5歳。
今日も一日走り回って、全力で遊びまくったのだろう。
夕方、ちょっとお買い物に行こうと車に乗せた途端、
心地よい車の揺れも手伝って、睡魔に襲われてのこのセリフ。
大人たちは、
「いいよ、お店に着いたら起こしてあげるから
少しだけでも寝てなさい」と
誰一人、寝ちゃダメなんて言っていないのに。
ハンドルを握りながら、子どもの頃を思い出した。
みんなで過ごす楽しい時間に
自分だけ眠くなってしまって、
「まだ起きていたい。まだ寝たくない…」そう思っていたのに、
気づいたら朝になっちゃっていて、
起きてから、お母さんに
「昨日、なんで起こしていてくれなかったのー」と
文句を言ったことがあったっけ。
ついでにもう一つ。
昔は毎日のように、テレビで映画がやっていて。
21時の水曜ロードショーが始まると、
お母さんに、
「早く寝なさい」「もう寝なさい」と、怒られたっけ。
いつからなのかな。
「寝たい、寝たい、寝たい…
誰にも起こされずに、好きなだけ寝ていたい」と
思うようになったのは。
車でお母さんに膝枕してもらって寝るのが心地よかったです。
シートにおさまる小さな身体がかわいい!
宇賀さん。お母さんではなく、おばあちゃん!