今日は、三女との絡みを小説風にアレンジしてみました。
パプリカ
信号が赤になった時、
『ママー、こんちゃん、困っとることがある。』
4歳の三女こんちゃんが、車の中で唐突に言い出した。
どうした?何があった?
私は、切なそうな憂いに満ちた彼女の目から、早くその答えを知りたがったが、何を困っているのかさっぱり分からなかった。
でも、結論を急かしてはいけない。『え?何?何??わかった!○○が嫌なんやろ?それとも□□のこと?分かった!△△やろ?』これは、ついしてしまう私の悪い癖だ。この癖のせいで、相手から本当のことを聞けなくなったことが、過去に何回もある。そんな失敗はしたくない。
9月半ば、まだまだ夏の余韻を引きずり、車内はモワッと暑い。ハンドルを持つ手がジトッと湿る。そうさせているのは、暑さのせいではないけれど。私は、彼女の次の言葉をじっと待った。
信号が青になった時、こんちゃんは言った。
『あのね、こんちゃんね、、、おとこの人と、へんたいは、描けるけど、おんなの人が、じょうずに、描けんけん(描けないので)悩んどるっちゃーん』
はいっ!!!????
『へ、へんたい?へんたいって、変態?』
『うん。変態はねー、描けるんよー。』
なんてことだ。
あんなにも格好つけて、わが子の悩みを真摯に受け止め共感し、その痛みを少しでも母にぶつけてくれと、両手を広げ(いや、勿論、運転中だから、実際には少しだけ眉毛を上げて、目を見開き『なぁに?』と聞いたわけだが)とにもかくにも、包容力万歳共和国の王のように、私は彼女を包み込んだのだが、
なんてことだ。
彼女の悩みに、私はゲラゲラと大笑いすることしかできなかった。
その横で、彼女はキョトンとしていたが、次第に私の笑い声につられて、けらけらと笑い始めた。
あははっ。あははっ。ひとしきり二人で笑い終わったら、
三女がこう言った。
『何が面白いん?』
え?( ̄▽ ̄;)
『あー、なんでおんなの人描けないのかなぁ。。変態は描けるのに。。ブツブツ』
どうやら、彼女にとっては、本当に困っていることのようだった。
母は、ちょっと青くなりバカ笑いし過きだことをほんの少し申し訳なく思ったのであった。
よっ、作家さん!
真剣な悩みなのですね(笑)
遠くのおばちゃんとしては変態ってどう書くのか気になります。
あくまでも『風』ですからね(笑)言ったもん勝ちです(笑)
はい。これ、今朝のことなので、私も変態気になっています。家に着いたら早速描いてもらおうと思っています(  ̄▽ ̄)