私には2人の息子がいるが、
2人とも、母乳ではなくミルクで育てた。
長男の時は、産後2週間で完全ミルクになった。
ひどい産後うつになったため、薬を服用することになったからだ。
2週間は「一応」混合だったが、母乳はほとんど出ていなかったので、
長男はほぼ完全ミルクで育ったことになる。
次男の時は、今度は母乳がんばろうかな、と思ってはいたものの、
やはりなかなか出ず、
おっぱいをくわえさせて、そのあとミルク作って・・・の繰り返しに疲れてしまい、
また、母乳がどれだけ出ているかもわからなかったため、
ミルクを足す量もなかなかつかめず、
産後の精神不安定さもあり、完全に混乱し、
これではまた心身ともにボロボロになってしまうと思い、
産後3か月で完全ミルクにしてしまった。
ミルクのおかげで、子どもたちはとにかくよく寝てくれるし、
夫や、同居の義母にお願いすることもできるし、
結局のところ、母乳で育てていないので、
母乳のラクさを知らない分、
「ミルクのめんどくささ」をそこまで感じることはなく、
長男も次男も、1歳2ヶ月であっさり卒乳した。
「おっぱい星人だから、なかなか離乳食進まなくて・・・」
「おっぱいがないと夜寝てくれなくて・・・」
などという、よく聞かれる悩みも、私には皆無だった。
「赤ちゃんが小さいと夜寝られなくて寝不足でしょ?」
とか訊かれても、
「いや、生後3か月のころから夜通し寝てくれます・・・」
なんて、ちょっと言いづらくて、
「あはは、寝不足ですねー」
と棒読みで答えることもよくあった。
私個人的には、ミルクのデメリットはほとんどなく、
むしろメリットの方が多かった。
でも、もやもやするのだ。
長男の時も次男の時も、
授乳室やベビー休憩室に入ると、
そこにいるのはほとんど、母乳をあげているお母さんばかり。
ギャン泣きの我が子を気にかけながら、せっせとミルクを作るのは私だけ。
周りのママ友たちも、ほとんどが母乳育児。
「ああ、おっぱい欲しいのね」
とささっとおっぱいを出して、子どもがうれしそうに飲んでいる姿を見ると、
胸の奥がちくっと痛む。
「子どもにとって一番の栄養は母乳」
アレルギーを減らすとか、SIDSの予防になるとか、
いろいろ言われているし、それももちろん気になるけど、
(長男がアレルギー体質なのはミルク育児したせいだ、と一時期激しく自分を責めたこともある)
そんなことよりも、
「母乳(=自らの身体から出来たもの)で我が子を育てたという、ある種の母親としての自信」
「おっぱいをあげるという幸福感」
がまったくない私は、
どこか母親として欠落してるのではないか、
母親としての一番の幸せを感じないままここまで来てしまったのではないか、
その「幸福感」を自ら捨ててしまった(特に次男の時)ことに対する劣等感、
そんなことが常に頭の片隅にある。
別に、誰かから責められたわけではない。
家族からも何も言われたことはない。
息子たちはすくすく育っている。
「お母さん、お母さん」といつもくっついてくれる。
母乳をあげるだけが母親の役割ではない。
そうなんだけど、
逆に、
母乳をあげられるのは母親だけ。
私にしかできないことを、私はやらなかった。
そのもやもやは、きっとずっと、私の中から消えることはないのだと思う。
みっこさんの記事にもコメントしましたが、この記事を読んでさらに思います。
流行って、ほんとに面倒で迷惑だね。
今はどちらかというと母乳ブームなんでしょう。
しかーし!!粉ミルクブーム全盛期にほぼ完ミで育ったわたしは、突然死することもなく、40過ぎてもめちゃくちゃ健康です(^^)
どんだけおっぱいくわえさせても、お母さんがしんどくなって幸せじゃなかったら子どもも幸せじゃなくなる。
智子さんは、息子さんたちの「お母さん」を守ったんだよ。間違ってない。
ちゃんと智子さんにしかできないことをやったんだよ。
とか言われても、きっとマジメな頑張り屋さんの智子さんはまだもやもやするんでしょ?
じゃあ、不真面目代表の身もふたもない切り札を出すけど……。
人生の最初の1年ちょっと、自分がもらっていた栄養がおっぱいだったかミルクだったかなんて、大きくなった子どもたちは絶対覚えてない!!笑
どっちでも、お母さんの好きな方で良いのだ(^^)
瞳さん、ばっさり斬ってくれてありがとう!
ちょうど私たちが赤ちゃんの頃って、粉ミルクブームだったらしいね。
私は、母親がめっちゃ母乳出る人だったらしく、完母で育ったらしいのだけど、
でも、そうじゃん、アレルギーだしアトピーだし!(苦笑)
>智子さんは、息子さんたちの「お母さん」を守ったんだよ。
この言葉、泣けました・・・
そう言ってもらえて救われたよ。ありがとう。
上のときは混合で下は完璧ミルクだったよ。
ミルクの楽です。だって色んな人に頼んで色々一度から抱っこされて飲めるから。
母乳なら母親しか駄目だから人見知りがおおいにように感じる。
そう!ミルクはラクなんです!
預けることできるから、赤ちゃんの頃から私は長時間外出できたし。
完母だとそうはいかないもんね。
授乳時間に合わせて帰ってこなくちゃいけないって聞いた。
そりゃ大変だよ・・・
卒乳した今となっては、どうでもいい話なんだろうけど、
たまにちくっと心が痛むのよね。
なつかしいな、昔を思い出しました。
最初の子のとき、3時間ごとにおっぱいと言われて
時計を見ながら授乳。
ところが、娘は、1時間ごとに泣く。
父母から、おっぱいが足りないと言われ
私は不安になり、
搾乳機で、おっぱいを出して、
それを哺乳瓶に入れて、飲ませたり。
ただ、自分の安心のためだけ。愚かな母です。
そのころ、おっぱいに、どれくらに飲んだか、メモリがあるといいなと本気で思った。
そんなことしたから、搾乳で無理して、乳首が切れて、血豆になりました。
娘がおっぱいを飲むと、ひえ~とおしりをあげて、痛みに耐えました。
生まれて1か月、おっぱいと、下と、どっとも痛くて、辛かった。
そりゃ、おっぱいは、お母さんの体でできているので、いいに決まってる。便利だしね。
でも、お母さんが笑顔でなかったら、おっぱいもマズイよ。
わが子のとって一番は、お母さんのビタミン「愛」だよ。笑顔だよ。
>そのもやもやは、きっとずっと、私の中から消えることはないのだと思う。
消さなくていいよ。
それも含めて、それが天野智子でしょ。
おっぱいは、一時のこと。
これから、長い人生、わが子に必要な栄養は、たくさんあります。
おっぱいやらなかった分、
別の栄養で育てればいいのです。
そのために、今から「母力」をいっぱい貯めて
わが子を育てる。
それが、お母さんのシゴト。天野さんのシゴト。
おっぱいをあげていなかったから、それに気づけて、良かったじゃない。
ふ、藤本さん・・・(泣)
乳首が切れて血豆(泣)ほんと痛そう・・・
でも、私も次男の時はそうでした。
ミルク足りてないのかな、何がいけないのかな、って、すごく不安になって、
産婦人科や保健師さんに聞いても、人によって言うことはまちまちで、余計に混乱して、
それがほとほと嫌になって、完全ミルクに切り替えました。
>これから、長い人生、わが子に必要な栄養は、たくさんあります。
>おっぱいやらなかった分、
>別の栄養で育てればいいのです。
この言葉、ズキューンと来ました!
なるほど!そうか!
あらためて、母力を上げて、貯めて、
これからどんどん心身ともに成長していく息子たちに、栄養をたくさんあげようと思います!
凄いです!自分の心身のことをよく把握していて、ミルクに切り替え子育てに専念している。そこはお母さんの直感ですよ!
きっと子供達がその道を選んだんですよ!
劣等感に押し潰されることもわかります!「私は、私なんて…..」って思うことばかりですよね!
でも、これが私です!天野さんの子育てエピソードいいじゃないですか!
このエピソードも子供達が大きくなったら話すネタですね!
>自分の心身のことをよく把握していて、ミルクに切り替え子育てに専念している。そこはお母さんの直感ですよ!
そういう視点で自分の選択を見たことがなかったので、
目からうろこでした!
瞳さんからのコメントにもありましたが、
ミルクに切り替えたことで、子どもたちのお世話に専念することができたってことなんですね。
ちゃんと「お母さん」に戻れた。
岡崎市という土地柄、自然育児をされているお母さんが多くて、
母乳に布おむつ、おんぶひも、代替医療、などなど。
その中でそこに反する育児をしていると、時々劣等感を感じてしまうことがありますが、
いやいやいやー!そういう話じゃないってことですよね!
これが私です!
うん、もっと胸張ろう!
娘もこちらに来てオッパイに関しては余裕が出てきました。
乳首を痛めたのでそこはお休みし、搾乳の乳とミルクを混合にしています。
3時間ごときっちりに泣くこともあれば、1時間おきに泣くときもあってそのたびに「あれ・・・」の言葉。
「ロボットじゃないよ。赤ちゃんだってその時の気分など色々あるからね」で我に返ります。
娘にもこの記事を読んでやりながら、私も昔を思い出し胸に詰まりました。
瞳さんのコメントが気楽です。ミルク全盛時代だったから・・・という面も確かにありますね。
「情報の中で活動しながらいつしか自分を見失う・・・まるで就活生のような母乳活動や」と娘は言いました。
ロボットじゃないよ・・・そうですよね、確かに。
なのに、産院からの指導とか、本とかで、いろいろ惑わされて、
「3時間たってないからミルクあげられない!」とか、
なにかと時計ばかり見ていた気がします。
長男が生まれた7年前よりも、次男が産まれた1年半前の方が、情報により惑わされていたかも。
7年前よりも明らかに今の方が、情報過多ですもんね。
娘さんの「情報の中で・・・」の言葉、本当にそうだと思いました。
私自身は完全にミルク育ちです!
母も祖母も母乳出ない(それか子ども側が最初吸う力が弱く、形的にも吸いにくい→母乳出なくなる)人で。
私は混合、最後は娘がミルクと離乳食拒否で母乳のみ、フラフラでした。離乳食食べないとか、ほぼノイローゼになりました。
藤本さんのコメントがすごいなと思いました。
今、ひとみさんの書いた通り、ものすごくあおる助産師さんとかネットでたくさんいて、そこにどっぷり漬かって体重増えてないのに母乳にこだわる人とかいると聞きます。
子どものためにその時何がベストか、選択してきた智子さんだから書ける記事だと思いました。みんな違っていいんだ!と思うのです。うまく書けないですが。
幸恵さん、それはしんどかったですね・・・
ミルク拒否、離乳食拒否だと、もう逃げ場がないですもんね・・・
「食べてくれない」悩みというのは、本当に母の心を蝕む気がします。
気楽に考えられる人なら、
「いつか食べるさー」とか「味噌汁にご飯入れてぐちゃぐちゃしてあげればいいのさー」とかいう人もいますが、
そう簡単に考えられないですしね・・・第一子だと特に。
そうそう、ネットとか見ると、
「母乳がすべて!それ以外は悪!」くらいの勢いで書いてあることもありますもんね。
母乳以外は毒みたいな・・・ミルクあげたらもう終わり、みたいな・・・
うーん、ネットもだし、周りの環境もあるんだろうなあ。
私の周りに完ミの人がもっといたら違ったのかもな。
母乳をあげなかった、んじゃなくて、
ミルクがベストだと選択した、という気持ちになれば、ラクになりますね。
幸恵さん、ありがとうございます。
まさに。昨日、横浜の折々会でミルクの話をしていたところです。長男は混合だったけど、次男は生後1ヶ月からミルク。
こんなにも自分が母乳をあげられないなんて、悲しくて、悔しくて、ごめんねって気持ちになって。
ミルクだから抗体がないんだね。だから風邪ひいちゃったんだよ。って言われた時には、涙がポロポロ出ました。
小児科に連れて行ったら、先生からは、うんうんと話を聞いてくれ、
赤ちゃんはね、お母さんとつながっていたおへそからの栄養が残ってるんだよ。と話してくれました。
それをできるのって、やっぱりお腹の中で育てたお母さんだけじゃない?すごいよね!!と気持ちを立て直しながら8ヶ月経ち、やっとやっと気持ちが落ち着いてきました。
だから、天野さんの気持ちがとってもわかります。
私の気持ちが落ち着いたのは、小児科の先生の話も大きかったけど、たくさんの人が次男にミルクをあげてくれるその表情を見て!でした。
お母さん大学のみんなが子ども達がミルクあげたい〜と次男を抱っこしてくれること。須戸画伯による横浜MJ募集の絵に次男の哺乳瓶がコロコロ転がってる、まさにこの今が描かれたこと。
昨日の横浜折々会では金子さんがミルクをあげてくれました!
みんなに大事にされてあなたは育ったよ!って伝えてあげたい。
そして、母乳がいいのかも。思っていても、完ミで育てているのは私たちだけじゃない!世の中にはきっと同じ気持ちでモヤモヤしながらも一生懸命大きくなるんだよ〜!って育てているお母さんがいっぱいいる!
だから、母乳じゃないの?なんて言わないで!!って声を大にして言いたい!
岸さん!そうだったんですね!
タイムリーな記事だったのか・・・
「ミルクだから〇〇」って言われるの、ほんとつらいですよね。
私も言われたことあります。
その時は自分をめちゃめちゃ責めました。
自分のせいだ、自分のせいだ、って・・・
長男も次男も、いろんな人からミルクあげてもらいました。
そうか、みんなからミルクを通してたくさんの愛をもらって育ってるんですね!
須戸さんの絵、あらためて見てみました!
ほんとだ!哺乳瓶がコロコロ転がってる!なんて素敵☆
私もこの絵見て勇気づけられました!
そうですよね、世の中にはきっと、この瞬間も、
モヤモヤしながら授乳してるお母さんがたくさんいますよね。
モヤモヤするってことは、それだけ子どものことを想っている証拠!
神澤さんの、流行って面倒に激しく同意です!
きっとこの子たちが成人する頃、
世の中はまた違うことを提唱しています。
そして『だってあぁやって言われたから、お母さんがんばってたよ…でも辛かったよ…』そんなこと言われて、どこの子どもが喜ぶんでしょう?
ひろみちゃんも言っているように、お母さんの直感に勝るものはないと私も思います。
そして何を隠そう、私も色んな事情があって始めから完全ミルクです。
でも助産師さんに『母乳かミルクかなんて、こだわらなくていいことなのよ。それより自分の子育てにこだわりなさい。』と言われて雲が晴れました。
母乳をあげるかミルクをあげるかなんてことで、智子さんのお子さんも、うちの子も人生狂わないんですよね。
それでもきっと、智子さんも私もずーっと
『ミルクしかあげなかったな』は、思い続ける。
だから、これからもずーっと一緒に思っていよっかな…って、思ったりしました(^^)
ほんとそうですね(泣)
「あなたのためにお母さんは苦しかったよ・・・」
なんて言われたら、子どもはもっと苦しいですよね。
>母乳をあげるかミルクをあげるかなんてことで、智子さんのお子さんも、うちの子も人生狂わないんですよね。
確かに!!!
そこだけの違いで子どもの身体が決まるわけじゃないし、
それ以外の要素がたくさんある!
・・・うん、でも、思い続けるんでしょうね(苦笑)
母乳の良さを聞くたびに。
おっぱいあげてるお母さんの図を見るたびに。
優さん、ずっと仲間です(笑)
帝王切開で産んだ子には愛情がわかない …説と同じ気が。
ミルクで育てても、帝王切開で産んでも、愛情には変わりない。
そんな「説」に色々惑わされて お母さんたちを悩ませてるよね。
私は私の育児をする! って決めてたから 私は育児書なるものを読んだ事がない。
参考にならない参考書を読んで苦しんでるお母さんたち たくさんいるけど
私は例え間違っていたとしても 私は私の責任の元で子供達を育てるから それはそれでいいって思ってる。
「世間ではこうしてるから…」って言っても、何かあった時に責任を取るのは
世間ではなく、親である私。
なら、自分が良いと思ってやってる事なら良いんじゃない?って思う。
帝王切開の話と、確かに同じかも!
バーストラウマじゃなくて、授乳トラウマ、だわ・・・
どっちでも、子どもが元気に育ってればそれでいいのに、
お母さんだけがなんかモヤモヤしている・・・
田村さん、強いなあ。かっこいい。
私は妊娠中の「たまひょ」から、ずっと迷ってるかもしれない・・・
最近ようやく、少しずつ自分のスタンスが決まってきたかな、って感じ。7年かかった・・・。
そうだよね、責任をとるのは親である自分だもんね。
ネットであれこれ言ってる人たちは、何にも責任とってくれない。
長男がアトピーひどかったとき、
ネット上の情報にかなり振り回わされて、
長男も私も精神崩壊寸前まで追い込まれたことがあった。
その後、ちゃんと皮膚科に行って、標準治療を受けて、人間らしい生活を取り戻した。
当時ネット上で私が信じてた人たちは、
その後、言ってることをコロッと変えてた。
ものすごいショックだったけど、あの時舵を切ってよかった、って心から思ったよ。
その時にはそんな余裕もなくて、藁にしがみついたんだよね。
今だから偉そうに言えたり、笑って話せるけど、その時には必死で、もがいてるんだよね。
それも「母」としての成長の証だよね。