３０年

「お母さん大学」というものがあるらしい。
新聞をだしているらしい。
今年で創立30年になるらしい。

友人に誘われ、横浜版創刊の説明会に参加することになったとき
私がざっと手に入れた情報はこれくらいのものだった。

お母さんの大学？新聞？
よく分からない。
分からないけど、ふと思った。
「30年なら同い歳だなぁ」。

平成元年生まれの私、今年３月に晴れて(？)三十路を迎えた。
その１ヶ月後には、これまで「懐かしの映像」みたいなのでしか見たことがなかった
新元号発表の瞬間、というやつも生中継で見届けた。
生まれて初めての“改元体験”である。

令和、ってなんかしっくりこない。
でもそのうち慣れるんだろう。
もはや「平成生まれ!?若い！」と言ってもらえる時代も終わりだな。
そんなことをぼんやり思っていた私のお腹は、もうパンパン。

２週間後、「令和」の幕開けを待たずに、息子が誕生した。
平成最後の年、最後の月に、
平成最初の年生まれの私は、母ちゃんになった。

しわくちゃで、びっくりするくらいちっちゃくて
見るからに非力で
かわいいかわいい赤ちゃん。
「私もこんな風に生まれてきたのかなぁ」と思う。

そのちっちゃくて、さぞかわいかったであろう女の子が（笑）、
おっきくなって、出産して、母ちゃんになるのだから
30年という月日はスゴイ。

そして、母ちゃんが書く、母ちゃんのための新聞が
30年も続いているということ、それもスゴイ。

今でこそ、普通の人が普通の子育ての様子を
ブログやＳＮＳで発信することも当たり前になった。
でもそれを、30年も前に始めていた。
それも紙媒体で続けてきた。
うん、やっぱりスゴイ。

ＭＪ４８？お母さん大学に入学？
実はまだ、ぼんやりとしか分かっていないことも
たくさんあるのだけど
母ちゃんになったこの年に、このタイミングで
同い年の新聞に出会えたというのも
何かの縁かもしれない。
よし、やってみよう！

…そんなわけで、お母さん大学生になってみることにしました。
杉本蘭と申します。
新米ママ、新米大学生ですが
これからよろしくお願いいたします！