お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

出張から帰ってきた日のこと

【こういう時に自分はまだまだ未熟者だと感じる話】

先日、私は、一泊二日の出張だった。(選んだホテルの浴室が狭かったのが、今回の出張の反省点(笑)あー、HPだけじゃ分からんねぇ。)

さて、出張の朝、私は、10歳の長女に、妹たちの世話や、3女の幼稚園のお弁当の用意を頼んだ。「長女ならうまくやるに違いない」私は、何も心配していなかった。

主人からラインで子どもたちの様子が届く。

お姉ちゃんに絶対服従?

眠たそう(笑)

3姉妹みんな、それぞれ自分のことは自分でしようと頑張っていたとのこと。そして、期待通り、長女は、誰よりも早く起き、家族の朝食を準備し、妹たちの世話をしながら自分の身支度も整のえ、小さな「お母さん」となっていたとのこと。もちろん、頼んでおいた3女のお弁当も時間に間に合うように、「遊び心」を追加させて作ってくれていた。

ほっこりしながら、明日、家に帰ったら長女を沢山抱きしめてあげよう。ありがとうって心から伝えようと思った。

次の日の夕方、長旅で疲れ切っていたけど、足取りは軽かった。(もしこれが、国語に出たら、「なぜ、ママは疲れ切っていたけど、足取りは軽かったのでしょう?」なんて問題になるのかな?正解は、子どもたちに会えるのが楽しみだから。なんてなるのかな。でも、家に帰ってゆっくり風呂に浸かれるから。って答えた子も正解にするぜぃ)

まず、3女を園に迎えに行く。私を見つけるなり、園内を駆け回り「ママー!ママー!」と大きな声で出迎えてくれた。ふむ・・・さながら、動物園で「エサがもらえる!」と興奮し出すチンパンジーのようだ。可愛いやつだ。私は、(本当は、ママも、「こんちゃん!こんちゃん!」と園庭を駆け回り、興奮するチンパンジーのようになりたいのだけど、なぜかできず)にやにやしながら、3女に近寄り、ぎゅーっと抱きしめた。

そして、さぁ、長女と次女が待つ家へ!

玄関を開けると、すぐに次女が気づき、「マンマァァァァァッァ!!!」と頬を赤くして出迎えてくれた。これまた可愛いやつだ。私は、(ゆうぅぅぅぅくぅぅぅぅぅーーん!!と、彼女の名前なのか、何なのか分からないくらい変な発音とデレデレの顔で、唇を尖らして、チュウするエロおやじみたいに近寄りたかったが)ニヤニヤしながら「ただいま」と次女を抱きしめた。

ここから、ちょっとおかしくなってきた・・・・。

次女をぎゅぅっとした瞬間、それを見ていた3女が「ずるい!」と泣き出した。えー?なんで?あーよしよしと、3女を抱きしめると、今度は次女が「ずるい!ちょっとしか抱っこされていない」と怒り出した。えー!!もう、めんどくさっ。でも、2人は、何かがプツッと切れたかのように、喧嘩し始め、ギャーギャーギャーギャー暴れ出した。

私は、知っている。分かっていたんだ。そうやって喧嘩するのも、大泣きし出すのも、全部全部「会えて嬉しい!」という気持ちの裏返しだってこと。だって、、、、

私も、本当は、「お留守番ありがとう」「みんなに会えなくて寂しかったよ」「今、会えて本当に嬉しいよ!」って、たくさん伝えたいだけなのに、口から出てきた言葉はこんなんだったから。

「うるさいっ!!!人が疲れて帰って来てるのに、やかましい!喧嘩なら外でしろ!私に依存するな!甘えるな!ママがいないほうが、みんな頑張れるやない!もう、ママは、帰ってこん!!」

あー、大人げない、なんだよ。なんだよ。私もみんなと同じように、会えない時間を寂しがっていたんだよ。今、本当は、みんなと同じように、会えてめちゃくちゃ嬉しんだよ。それなのに、嬉しい気持ちを、こんなふうに、怒って、怒鳴って、ひどい言葉で伝えてしまうなんて、本当にダメだね。子どもだね。バカバカバカ!

でも、後に引けない・・・・・

ふん!!!

2人を置いて、別室へ。

その途中で、様子を見に来た長女と会い、私は、秘密の愛の告白をするように、「あ、ありがとうね」と囁いた。彼女は、あ、どうも。と昔のヤンキーみたいに、ちょっと首を前に出した。

・・・彼女も、本当は、チンパンジーかエロ親父になりたいんだろうなぁと、思いながら、、私は、彼女の頭をちょこっと撫でた。

泣きつかれた次女と三女はいつのまにか寝ていた。私も本当に疲れていたので、まぁいっか、今日はここまで!とお風呂に入って眠りについた。

やっぱり、この時、長女へのフォローが全く足りていなかったことに、数日後思い知らされることも知らずに。。。