次女の通う生活団では、他の幼稚園でもあるように、生き物を飼っていてお世話をしています。
入団して4才組で最初にお世話する事になったのは、十姉妹。
姉妹のように家族仲良く暮らす事から名前がついたと教えてもらいました。
驚いたのは最初の夏休み。
交替で10日ほどずつ自宅で十姉妹のお世話をする当番が回って来るとのこと。
なんと!
困ったのが長女。(当時小学校1年生。)
金魚しかペットを飼ったことがない我が家。
長女はカゴの横に行くのも怖がるほど。
私も、十姉妹が羽ばたいただけでもビクッ。
事前に「ペットが苦手」と言っていた私に、先輩ママは「子どものためにがんばりなさい」と。
次女もペットには慣れていないものの「あやちゃんがずーっとお世話する」と言う。
少し慣れて来た私が「十姉妹の声きれいやね」と言うと、長女も「十姉妹の声聴いてたか、怖くなくなって来た。かわいくなって来た。」と言う。
十姉妹は、19時くらいになったら巣に入って寝ていて、子どもを早寝早起きのリズムに持って行きたい我が家としては、小鳥に合わせるといいのかも。
朝は5時半くらいに鳴いて起きてました。
なんてさわやかな目覚め!
お世話してもらう立場だった次女が、自分より小さいものをお世話してる姿を見て頼もしい気持ちになりました。
糞がついた底板や水浴びのお風呂を洗うのは嫌がってたけど、それでも指の先でつまんで洗っていました。
小松菜は、抜けないように入れてとは教えてもらってたけど、次女が半分に折って入れてて、こうやって習って来たんだな、ちゃんと聞いてたんだなと感心しました。
水を替えて、糞を出してエサを足して、お風呂の水も入れて、小鳥が水飲んだり、エサ食べたりしたら喜んでるように見えて、次女も嬉しそう。
長女も、十姉妹がかわいくなって来て、お世話をしたがり次女とケンカになる始末。
飲み水だけ替えさせてもらってました。
私は自分が子どもの時は金魚しか飼ったことがないから、自分の子にもペットを飼わせるつもりはなかったんですが、こんな機会でもなければ飼うこともなかった小鳥。
飼ってなかったら味わう事ができなかった気持ちを感じれて、次女も頼もしくなり良かった。
親が限界を敷くと、子どももその範疇でしか生活できない。
最初は抵抗があったのですが、こんな経験をさせてもらえて良かったと思えたのでした。
(ちなみに、5才組ではモルモット、6才組の今は蛙・カタツムリ・メダカを飼っています。)
生き物を世話するのは人工社会になればなるほど、その大事さに気がつくんですよね。
私は子ども時代、犬と猫の経験があり特に猫は代々のお産に立ち会いました。
だから今でもどちらかと言えば猫が好きなんです。
でも、住宅事情で飼えなかった子育て時代には、子どもがハツカネズミをもらってきたり、ザリガニ飼育をしたり
小学生になると蝶やカイコを育てるのに一生懸命な娘でしたが、今では生き物に特別興味はなさそうなんです。
でも、母になったので少しずつ思い出話をしながらその必要性に気づくかなとは思っています。
私は全然生き物を育てなかった子ども時代だったので、ペット怖がったりするんですが、母がそうだからと同じようになってほしくないというのはありますね。
生活団に通って今は大人の方に聞いたのですが、鳩のお産を見てたのをすごくリアルに覚えていたとか。
娘さんもどこかで心に残ってるはずですね。
親が限界を敷くと子どもはその範疇でしか生活できない・・・
どきっとしました。
なおさら、家族だけで完結するのではなく、周りの力も借りて、子どもの生きる環境を作っていかなきゃなと感じました。
仕事を辞めて子どもをよく見て育てたいと思ったんですが、その時家で見ることも考えたんですが、たぶんそのままだと私の知る世界の中でしか生活できなかっただろうな~と思いました。
動物を育てる経験にしてみても、たとえ一時でも家で育てる経験って、ペットを飼う事ってお試しなんてできないし、これはいい機会でした。
家族だけで完結するのではなくって、本当そうですね。