わが家の最寄り駅は大阪メトロの終点。
帰ってくるときにいつも思っていたこと。
疲れてる、でもちょっとホッとした顔、駅を利用するたくさんの顔。
朝出て、夜に帰る、
ここからまたバスを乗り継ぐ人もいる。
でも、なんでこんなに多くの人が交通機関を利用するんだろう。
以前、農学博士の方に聞いたこと。
「昔は村で採れたものしか食べなかった。
それで足りるだけの人しか生きていけなかった」。
そもそも、仕事だって、自分の家の近くでしていたこと。
もちろん、移動しないとできない仕事もたくさんあるけど
効率性、便利、家庭と仕事を切り離す、などなど考えられて
こういうカタチになってきたんだろうな。
仕事を生みながら、かたや仕事をなくしている。
私だって、実家は小さな果物屋だったのに
いつしか大きなスーパーやショッピングセンターに慣れてしまい、
今やネットの時代にさえなってしまった。
お取り寄せが便利だと思いながら
ほんとは現地に行って人や食と出会うことが大事なのに、とも思う。
人との交流が薄れてきて、弊害もたくさんあるのに
そういう生活しかできなくなった私たち。
コロナ騒動で大きな被害が出ているが
ただ、乗り切るだけでいいのだろうか。
今の常識に惑わされることなく
母力(ぼりき)をあげて未来を考えたい。
ひっそり咲いてひっそり散っていく
今年の桜を見て思う。
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