新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、一向に収束の兆しが見られない。
政府は不要不急の外出を自粛するよう国民に呼びかけ、
全国の小中学校・高校には春休みまでの臨時休校を要請した。
おうち時間を楽しむ
「えーっ、子どもとずっと家にいるなんて、いったい何をすればいいのー?」
突然の休校にお母さんたちの不安や不満が噴出。だがいつもと違う日常に戸惑い、落ち着かないのは子どもたちも同じ。だったら思いがけずできた時間を親子で思いきり楽しんでほしい。そう考えて急遽、「お母さん業界新聞」4月号の特集テーマを変更した。
タイトルは「子どもと楽しむおうち時間」。「子どもがいるから大変」「子どもがいると何もできない」ではなく、子どもと一緒に楽しい「おうち時間」を過ごし、お母さん大学サイトに発信してください!とアクションレポートの提出を求めた。
遊びはもちろん、ものづくりや家事などユニークなおうち時間レポートの数々。本紙4・5頁に特集として紹介しているが、編集作業中は癒されたり感動したりで、「幸せのおすそ分け」をいただいているような時間だった。
3月8日、今の思い毎日もやもやしてるんです。見たくもないけど、つい見てしまう、ネットやテレビの情報。
子どもたちの一斉休校もすでに1週間が経つものの、
まったくもって先が見えない。休校にしているのに、大人たちは今までとほとんど変わらない生活。
こんなことしていて本当に終息するのか。その間にも、子どもたちはたくさんの我慢を強いられていて、
それを受け止める親や保育者、支援者たちも
少しずつ疲れてきていて。世の中が、疲れている。だけど、だからこそ、私は普通の生活をする。
いきなりできた、2人の子どもたちとのべったりの時間。その中から見える、子どもたちの成長。
そして、この1週間でめまぐるしく変化した社会。専業主婦ゆえに、世間のバタバタに
あまり巻き込まれていないからこそ感じる、ある種の違和感。大人たち、すごくバタバタしてるけど、いら立ってるけど、
子どもたちは意外に楽しそうかもよ?少なくともわが家の2人は楽しそう。
長男は学校に縛られることのない自由な時間を謳歌し、
次男は大好きなお兄ちゃんが常に家にいるのでうれしそう。私は、毎日三食つくって、おやつも出して、
ケンカの仲裁したり、すぐに泣く次男をヨシヨシしたり、
それはそれで忙しいけれど…。(お母さん記者・天野智子)
毎朝届くほんわかメール
そのほかできることとして、休止中だった「お母さん業界新聞メール版」を復活。
普段なら子どもを幼稚園や学校に見送った頃? それとも通勤途中? 毎朝8時、パソコンやケータイに届く一本のほんわかメール。さりげない日常を切り取った「子育てあるある記事」を読めば母力が上がり、気持ちのいい一日をスタートすることができる。
お母さん大学サイトから選りすぐりの一本を選んで配信するのはメール戦隊M6。
リスタートの合言葉は、イライラやモヤモヤを笑顔に変えよう! メール版を通じ日本中のお母さんとほんわかにっこり時間を共有する喜びを感じています。一人でも多くの人に読んでほしいです」。
廣田新聞店とのコラボ
お母さん業界新聞が、新聞販売店とのコラボで実現した企画もある。
「普段は忙しいお母さんにも子どもとの時間ができた。この機会に子どもといい時間を過ごし、できるだけ穏やかでいられるように…」。
そんな私たちの思いに共感してくれたのは、多摩田園都市の地で、創業97年を迎える廣田新聞店(横浜市青葉区)の廣田実会長だ。「地域貢献に上限はない」を信条とし、地元に7店舗の新聞販売店を経営展開、地域をつなげる情報紙『月刊ひろたりあん通信』の発行や、子育て支援にも積極的に取り組んでいる。
また今回の騒動では、お店のお母さんスタッフそれぞれの状況に応じ、勤務時間を調整し合うなど、社内でも迅速、柔軟に対応しているという。
そして、「お母さんの笑顔に勝るものはない。新聞を届けることなら、お手のもの。普段はあまり新聞を読む習慣がないお母さんたちにも、お母さん業界新聞に出会ってもらいたい。読後の共感がお母さんの安心や勇気につながるだろう」と廣田会長。
「お母さんには『お母さん業界新聞』を、子どもには『学年別小学生の漢字一覧表』を配りましょう。新学年を迎える今、お母さんが新聞を読む横で、子どもにも文字に興味を持ってもらい、予習・復習教材として活用してほしい」と続けた。
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