7月6日月曜日、15時50分。
すぐそこまで危険はやってきていたのに、わたしは何の危機感もなく、実習中だった。
ただ心は何だかザワザワと。
実習終了前に、「今から帰るように。」との先生からの指示。
ロッカーからすぐさま電話を取り出すと、
母からの電話。
折り返すと、
聞いたこともない悲しげで寂しげで自信なさげな弱々しい母の声。
「唐船のローソンの駐車場から帰れんごとなった。大雨で水がたまっとる。今夜はここで夜を明かすけん。。」
「は?何?どういうこと?」
「あんたははよ!1秒でもはやく迎えに行かないかんよ!みゆうちゃんを!はよ!」
「うん。」
怖くてたまらなかった。
これから立ち向かう、初めての恐怖。
大牟田は災害が少ない街だ。
何となく大丈夫だろう。そう思いながら42年生きてきた。
だけど、わたしは親だ。
それも、ひとり親。
娘をはやく迎えに行かなきゃ!娘と一緒にいなきゃ。
母心に火がついた。
外に出た。
大牟田駅前は、膝下までの浸水。
もちろん泥水だ。何の上を歩いているのかも分からない。
ズボンをびしょびしょにして、駐車場に向かってじゃぶしゃぶ歩く。
ふと、怖くてたまらなくなって、涙がつーーっと流れる。
42歳にして初体験だから、当たり前なのかも?
だけど、わたしが怖いなんて、言ってられない。
母も帰ってこれない。
娘は必ずわたしが守る。
この瞬間、気持ちがスッと切り替わった。
そして感じたこと。
【お母さんになれて良かった】
お母さんだから、わたしは強くなれたんだ。娘のおかげだ。
小学校に迎えに行くと、
娘はいつも通りのニコニコな顔。
娘との再会。
彼女の顔を見て、これだけ安堵したことって、、
たぶん出産した日に、あなたの産声を聞いた以来かもしれない。
無事に2人で帰宅して、
父と再会。
母はたまたまローソンでの立ち往生だったため、
食糧には困らない。
懐中電灯、充電器も購入した様子でひとまず安心。
しかし、ずっと車内は危ない。ローソン内で立ったままも辛い。。
そうしたら、ローソンで簡易的な椅子を作ってくださり、
座らせてもらうことができた。
満潮の22時半を待ち、
近隣の道路状況を知っている人から聞いたあと、
母は23時に帰ってきてくれた。
抱き合って喜んだ。
本当に良かったーー!
あれからまもなく1週間が経とうとしている。
大牟田ではまだ大雨が降ったり、止んだりの日々だ。
いまでもまだまだ雨が降り出すと、ビクッとする自分がいる。
【どのくらい降り続くんだろうか。。はやく止みますように。】
そう願いながら、
自然は何か、人間たちに警告をしているのか?
私たちはいま何をするべきなのか?
考える日々。
きっと、考えることが必要なんだと思う。
【これは何から出来ている?】
【体に良いもの?自然にはどう?】
【子どもって、、家族って、、そばにいるのが当たり前?】
【まわりにどのぐらい一人暮らしの高齢者や孤立している人はいるの?】
【支援物資にしても、いま、何が、どこに、どのぐらい必要なの?】
考えて、考えて、考えぬく。
そして、行動していく。
昔から守ってきたものは何なのか?
これから守るべきものは何なのか?
わたしたちは、すべてを当然に受け取る時期を過ぎ、
考えなければならない時期にきていると感じている。
もう大雨が降りませんように。
辛い思いを抱えている被災者が1人でも少なくなりますように。
いつも元気でいてくれている娘、そして大好きな両親に、最大限の愛を込めて。
ひとり親のリアルなつぶやき★7月24日20時から22時!
お母さんに乾杯の日★7月30日夜7時30分は、まーもーなーくっ!
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問合せ・申込み:乾杯2020実行委員会 kanpai730@gmail.com
委員長:池田彩(お母さん業界新聞ちっご版編集長)090-9062-7421
副委員長:植地宏美(お母さん業界新聞横浜版編集長)090-3902-8577
主催:お母さん大学(お母さん業界新聞社)TEL045-444-4030 info@30ans.com
胸がぎゅぅと締め付けられました。
安藤さんのご家族がご無事で本当に良かった。
娘さんと対面した姿を想像するだけで、私も自分の子供たちを想像してしまい、涙が出そうでした。
ほんと、自然からのメッセージ。
行動にうつらなきゃと思いながらも何をしたらいいんだろうか。
子供達に未来をつくらなくては。
と思う日々です。
大変な中、大切なメッセージをありがとうございます。
脇門さん★
ありがとうございます。
わたしは泣きそうになるぐらい嬉しかったですが、
娘は普段通りでした!笑。
だけ、いまも、、普段と変わらない娘の態度や言動に癒されています。
自然からの何らかのメッセージですよね。
何か、何か、信念を持ち、行動しようと思います。