お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

さっきはゴメンね

夏休みに入った息子。2週間しかないので、宿題も少なめ。昔で言う「なつやすみのとも」も、今では「夏のスキルアップ」として、ガリガリ君とコラボ(!)。

ADHDのためか、数字の3や、「い」「り」などの書き方が乱れがちで、しばしば訂正を求めなくてはいけません。
「(担任の)先生が見たら、『これ 3 かな?先生、なんだろうって思ったよ』って言わすと思うよ」 と、身近な担任の先生を引き合いに出して説明します。

息子曰く、「自分はわかってるからいいの! 」

しかし、君があと数年すると「1点に泣く」立場になるんだよ…。
だから、今のうちから、細かい部分にも気を配る練習がいるんだ。
そう思っては、息子の気持ちが落ち着いてる状態の時には、見計らって声をかけて訂正を促します。

10時までに宿題を済ませてから、ゲームしていいよ、という約束がしんどいので、つい雑になりがちです。

毎日宿題を傍で見れていないときもあり、翌日採点をして訂正をいれることも。
今日は国語と算数で何箇所かあったため、付箋をはりましたが、どうもそれが気になった様子。

大泣きして話が成り立ちません。
頑張ったのに!!という思いなのか…。頑張ってやったのに!といつも納得いかないのです。

気持ちの整理をつけるためにも、息子なりに大泣きして発散するので、暫く様子を見ていました。
しかしなかなか泣き止まず。

「頑張ってやっても、どうしても間違えてるとこは、出てくる。誰だってあるんだよ。そういう時もある。」
そう伝えてみましたが、「そうじゃないの!」「じゃあ!何だいよ(何なのよ)!?」と押し問答も、なおも大泣き。
出かける予定でもあったし、妹が支度して玄関で待っています。

つい妹の動向も気になり焦りがちにになります。
「やり直しはあとでいいから、とりあえず出掛けよう!」 大泣きの息子と玄関でスタンバイしていつ出ていくかわからない妹。
何度か促してると、息子もようやく動き出しました。

「さっきはゴメンね」
「なんだい?」
「一回で100点取りたかったの」
「うちではやり直した後にしか点数付けんからね。
頑張っても間違ってるときはある。気づかんで間違っとるときは、かあちゃんもしょっちゅうあったよ。
学校では100点の時もあるし、間違ってたときはやり直して書き直すど? それでいいとよ」

今までは納得いかず大泣きしても、理由を話すのは難しかったようでした。聞いても「わからん!」としか答えられなかった息子でしたが、少しずつ気持ちを表出してきました。

以前は私が息子の気持ちを想像して、「こういうことがイヤなん?」と、モヤモヤ候補をこちらが提示してきました。
紆余曲折ありましたが、その積み重ねが自身の気持ちを表す方法に近づけているのなら、無駄ではなかったようです。

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佐伯和代
保健師の肩書きはあるものの、病気治療と休職で現場からは2年足らずで戦線離脱。治療中に結婚、主人の転勤で東京へ。翌年お母さん大学に出会い、これからお母さんとして活動開始。結婚5年目に長男を出産。10年間の治療もようやく終わりました。その後2年後に長女を出産。 ADHDと自閉スペクトラムを持つ息子と、女子力高すぎの娘。療育に携わる仕事に憧れつつも、今は刻々と変わる息子の対応と、娘のフォロー、合間に家事と自身のメンタルバランスを取るのが難しい。仕事への自信を、スモールステップで付けたいと思い続けてましたが、23年11月Instagram開設。イラストレーターみけことしてデビュー。実績ゼロスキルゼロから挑戦です