これは一昨日の晩ご飯。
猪肉の煮込み。醤油と砂糖と鷹の爪と生姜を入れてコトコトコトコト釜戸で煮ました。とっても柔らかくて美味しいので、いつもお世話になってる地域の皆さんにもお裾分けしました。
このお肉。
金曜日の夕方5時過ぎ、さあ、そろそろ晩ご飯を作ろうかなと思っていたら、スマホに電話が。
お山の刺激的なイベントの始まりです。このお話ちょっと長いですが、お時間のある方は、お付き合いください。
「今、猪の肉を持って、家の下に在る。」と、ご近所の猟師さん。
うちの家は、自動車が横付けできないので坂を下りていくと、軽トラの荷台に肉の塊が見えてきた。爪のついた足も。
おぉ。ひょっとして、猪の下半身⁈それも、毛皮付き。内臓はとってある様子。
今日の午後2時半ごろ捕れて、3人がかりで捌いたとのこと。40キロはある大物だったそう。
「食べるかぇ。」と聞かれて反射的に「はい。」と私。前々から、この猟師さんには、機会があれば、猪を捌いて食べてみたいと伝えてあった。
「ほい。そっち持って。」「はい。」
と持ったのは、猪の片足。うっ、重っ。15キロはあるだろうと猟師さん。
電話を受けてから、猪の足を持つまでの間はあっという間。やっと、私の頭が考え始めた。
「あのっ。これっ、今日中に料理せんといけませんか?」
「沢水か雨水に着けといたら明日でもかまんと思うで。でも、皮剥いでもっと小そうにしとかんと沢水に浸からんなぁ。」とのこと。
そうかぁ。やっぱりこれから捌かんといかんかぁ。
と言うわけで、小雨の降る夕暮れ時、薄暗い中、晩ご飯そっちのけで、家の下の沢でカッパ着て出刃包丁持って猪肉と格闘することになった私。
きれいに美味しく頂くことが、猪さんの命へのお弔いにもなるんだと言い聞かせながら、頑張った。
多分、側から見るととても怖ろしい光景だったかと。
皮を剥ぎ、足の関節を外した頃、何も知らずに仕事から帰ってきた夫。私と目が合うなり、「なにしゆうが。」と言いながら、顔がこわばってたかも。
夫に、猪肉を捌くので、晩ご飯は作れないとメールしたのに、その日はお山の電波状況が悪く届かなかったらしい。
でも、ここから先は、美味しく猪肉を料理し頂くために二人で協力。
その夜は、燻製と炒め物を作り、次の日は煮込み、そして次の日はハムもどき、そして今日は、塩麹に漬けたお肉で、猪肉のトンカツ風を作る予定。
子どもたちにも食べさせたいなぁと思うと、近くに住んでないのが残念だけどしょうがない。
普段は静かで長閑で穏やかな時が流れるお山のイベントは、突然始まり、とても刺激的で美味しかった。
次のイベントがいつ始まるのか。
野生の動物頼みのイベントだから、予定なんて決まってない。
ドキドキするけど、今から、楽しみかも。
下の写真は、夫が猪のモモ肉を裁いてる様子です。この写真だと大丈夫かな。
>皮を剥ぎ、足の関節を外した頃、何も知らずに仕事から帰ってきた夫。私と目が合うなり、「なにしゆうが。」と言いながら、顔がこわばってたかも。
わぁ、ひとりで、猪を裁いている高木さんが、
あのおとなしそうな高木さんなの?
野生人の高木さん、想像つかないよ。
でも、自給自足の暮らしをめざしている高木夫婦にとっては
待望の日だったのでしょう。
私が高知に行った日は、猪でなくて、いいですから(笑)
藤本さんにも是非猪肉を食べていただきたいなあ。新鮮なお肉はとても美味しいんですよ(^。^)
自給自足の生活は、憧れてはいたのですが、お山暮らし三年目になった今は、60歳が近くなった夫婦で目指すのは結構無理があるなと感じ始めてます。30代、せめて40代だったら、もっと違ってたのかなとも思いますが、それは今更言ってもしょうがない事で。なので、60歳間近な夫婦でもできる中途半端な自給自足の生活(お米はお米農家さんから買うし、野菜もご近所さんに頂くし、コンビニのお弁当のお世話にはなるし、雨が続くと温泉行くしガスや電気や水道も使ってみたいなこと)しながら、いいなぁと思うことや面白そうなことして暮らしているのが今の私たち夫婦です。
ご自身で捌けるのですか!?すごすぎます!
そしてお写真とても美味しそう。
ご相伴に預かりたいです…
驚きのあまりご挨拶が遅れましたが
初めまして、東京に住んでます、杉本と申します!
コメントをありがとうございます(^。^)
このところ、おサボりしてて、今日コメントに気がつきました。
捌くと言いましても、ものすごく時間がかかるし、始めからではなく、ある程度、捌いてもらったものを捌いた感じです。重くて、力がいるので、主人の手も借りました。もっと簡単だと思っていたのですが、中々大変なことがわかったことです。
でも、とてもお肉は綺麗で、臭みもなく、お味も美味しかったです。
夏場は、脂肪が少ないので、臭みがあまり無いのかもしれません。