お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

輝きだして走っていく

緊急事態宣言が延長となり、出勤抑制は継続中。久々の出勤、急ぎの用ありで車通勤となった。密室にマスク、大声で歌いたくなった。いっときノリノリでひとりカラオケを楽しんでいるとカーオーディオから懐かしのメロディが流れてきた

その瞬間、脳裏に蘇る。

辛かった、あの頃の私の思い。もう2年以上も前になるのか。

その当時末っ子の所属していミニバスは、大人の事情でチームは分裂し、バスケの仲間はバラバラになった。多くは辞めていったけど、うちの子はそれでもバスケをやりたいと別のクラブに。小4の同期入部の一番仲良しの子と数名が決めたチームとは違うミニバスを彼は選んだ。自分の意思で初めて行動し、絶対ここがいいと言い、ひとりぼっちで新たなチームへ。不安もあっただろう。けれど彼の直感は現実となり、新たな場所で沢山の仲間ができ素晴らしい経験をした。

当初のミニバスは閉鎖的だった。家庭環境のことで子どものことを悪く言う大人がいた。理不尽な理由で子どもや親が傷ついた。圧もかかり練習に来れなくなった子どもがいた。

練習にきて欲しい、また一緒にプレイがしたい、わが子も私もそう願った。

その時、この曲に出会った。

『もしもキミが 心の中の 悲しみだとか

痛みを抱えきれなくなって

自分自身を今 見失いそうになっても

忘れないで この世には 痛みと悲しみを

歯をくいしばって 抱きしめるキミにだけ

起こせる 奇跡があるってことを』

涙があふれた。何度も聞いて、その度に泣いて泣いて、そして励まされた。


そして、バラバラになった仲間が集まってバスケができる場所をと私達はバスケサークルを立ち上げた。違うチームの練習をこなし、そのあとでバラバラになった仲間が集結。辞めていった子も。大会では違うチームで敵同士になって戦うことになったが、この場所があったから救われた気がした。

今は緊急事態宣言があり自粛中。

子ども達の元気な声に包まれた体育館、鳴り響くボールの弾む音、とても力強くて、胸が高鳴る。そして何より子ども達がプレイする姿はかっこいい。そんな姿を見ていると未来は無限大だとそう思える。

コロナが1日でも早く終息して、みんなのプレイする姿をまた見たい。

6件のコメント

いろいろありますね~。。。
私は、そこから逃げてしまった方なので・・・
そこにきちんと向き合っている田端さんとお子さんがすごいなって思います。
ちゃんと自分で決めた道で培ったことは、これからの大きな糧になりますね。

末っ子であまり自己主張をしない子が、自ら決めた事にすごく驚いたのと、嬉しかった思いがありました。
間違ってなかったと今も思います。
いい経験は自信にも繋がりますよね。

大人の事情で辛い思いをし、
大人の手によって再び光を取り戻す。
子どもたちはいつだって、大人に振り回されてしまう。
だからこそ、大人は、子どもたちの目線に立って生きていないといけないんだな、と思いました。
素敵なお話ありがとうございます。

そんな風に言ってもらえ嬉しいです。
大人の犠牲にさせてはいけないと思いました。
ほんとにそうです。大人の目線で計っちゃダメで。だけど世の常でそれが許されない時があります。辛かったです。

これは、バスケだけではなく、いろいろなスポーツに関わるお母さんたちに伝わりますよね。
かけがえのない仲間になれたら、そうやっていろいろな大人が関わってくれたら、
子どもたちはどんなことがあっても大丈夫なんだと思います。

いろいろとありますよね、習い事などでも。そこでまた悩みの種が増える。

特に保護者のサポートがなければ成り立たない地域のクラブは、いろいろな問題を抱えていたりします。
けれどガッツリ関われるのはせいぜい小学生のうちまでだし
口を出さず、サポートに徹していくことが大切ですね。子どもたちはちゃんとそんな親たちのことを見てくれていて
頑張る姿で私たちを勇気付けてくれるから。

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田端真紀
社会人の長男を筆頭に大学生の二男と長女、看護学生の二女、高校生の三男の5人のワーキングマザーです。長男が自立して6人で横浜に住んでいます。北九州市出身。MJプロ。母フラ、母レレ、母ドラメンバー。みそまるマスター。