お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

巨人の星〜サッカー編

「試合には絶対来ないで」

長男からはそう言われ続けてきて、私もそれを守り続けてきた。
理由は、恥ずかしいから。だと思う。

中1の時は、次男のサッカーが土日にあったし、都合も合わなかった。
中2の時は、コロナもあり、試合を見に行ってはいけない空気があり、行かなかった。
でも、今日は中学最後の公式戦。今日負けたら、それで終わりという試合。

見たい見たい見たい見たい・・・・・・・・・・・・

もう、私は行く気満々で、試合の場所などをこっそり確認。
何食わぬ顔で「頑張ってね〜」と送り出し、
その後、車で試合会場に向かった。

到着するとちょうど試合が始まる時だった。
グラウンドには入らず、フェンス越しに見た。
昭和の伝説だからもう知らない人たちもいると思うけど、
私は星明子のようにひっそりと木の陰にスタンバイ。

中学生になってプレイする姿を初めて見た。
私の知っている長男はそこにはいなくて、明らかに成長したわが子がいた。
一つひとつのプレイが丁寧で、役割を果たしていた。
周りも見えているし、足も速い。めちゃくちゃ走っている。

見に来てよかったな。

前半戦、1-1。
点を与えてから取り返したので雰囲気はこちらのチームにあった。
が、
後半戦、間も無く給水タイムという時に、相手が技ありの素晴らしいシュートを決めた、1-2。

最後まで見ていたかったけど、
もうドキドキして私には無理だった。
勝っても負けても、彼らの試合を観られたことで満足したので、そっと帰ることにした。
一緒に行った娘も、カッコよかったね!と、言っていた。

帰宅後、いつもは何も言わない長男が、
「勝ったよ!」と教えてくれた。

「ええっ!? 勝ったの!?」という私と娘の大きすぎるリアクションに逆に驚く長男。

見に行ったことを打ち明けると、怒るどころか、「いいとこ見逃してんじゃん!」と笑われた。
ちなみに私たちは何度も長男から見られた!と思っていたけれど、
全然バレていなかった。
「ライブで推しと目が合った〜〜♡」というアレと一緒だと思った。
一応、巨人の星ミッションは成功ということで。

いや、私が見たかったのは勝つ場面じゃないんだ。
今日は本当に、よかった!

こんな時間に、「今日」使うユニフォームを洗っています。
母は、もう、陰で見守り、陰で支えることしかできないのです。
仲間との最後の試合、がんばってね。

6件のコメント

いい!普通のお母さんしてる!(笑)
思春期で見れないのもあれだけど、コロナで見れない今も悲しい寂しい。
親はどうせ見守ることしかできない。でもそれは、子どもの自信安心に繋がるはずだから。
それにして、巨人の星は古い。イメージわかるけど(笑)

植地さん、最後の公式戦の観戦がいい形になってよかったですね♪
娘さんも一緒に勝利の女神じゃないですか♡
うちの中3は最後の試合でエラーしちゃったから、こっそり見に行って怒られました(笑)私も木の陰に隠れたらよかったです。
私は試合の途中に胸いっぱいになって、仕事にいったらもう浮ついちゃって大変でしたよ。

碧さん、ありがとうございます!
もう見に行くことはないかもですね〜
小さな頃のビデオとか、見ちゃおうかしら♡
それは空振りしてるんです笑
サッカーで空振りって…

リアル飛雄馬の姉…
いやいや、いくらなんでも私たちの世代ではないはず!笑
でもわかっちゃうけど!笑

ウチの息子たちはどちらかと言うと見にきて欲しいタイプらしい。
てっきり植地さん家のようになるんだと思っていたけど…。

わが子の試合って、なんであんなにドキドキするのかな?
心臓が口から出そうで身がもたないよね。
でも当の本人はもっともっとドキドキするんだろうなぁ…。

あれ?そうだっけ?笑
再放送かな?w
小学生の頃、朝の6:15からやっていたのよ、古いアニメ。それが見たくて早起きしていた子どもなので。
勝ってほしいから、やっぱり負けてほしくないから、ドキドキするのかな。
でも、部活、終わっちゃったよ。
やり切ったかな〜。青春だね!

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ABOUT US
植地宏美
お母さん大学横浜支局。 お母さん業界新聞横浜版編集長(2019.10〜2021.12)。 長女21歳、長男17歳、次男15歳。 お母さん大学をものすごく、楽しんでいます。 結果、 お母さんをものすごく、楽しんでいます。