お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

MJレポート

世の中にはいろんなお母さんがいて、それぞれ異なる環境下で子育をしています。日々奮闘しているお母さんを知ることも学びに繋がると思っています。

さて、10月14日、初の試みでしたが、横浜市在住の岡部香織さんにZOOMでインタビューをさせて頂きました。

岡部さんは、医療ケア児にもかわいくて、脱ぎ着がしやすい服をとの願いから『mae-a-key』という前開きの子供服ブランドを立ち上げた方です。

心臓病を患って誕生した長男、ロンパースの時期は気が付かなかったものの、セパレートの服を着せるようになった時、かぶり物の服は着せるのが大変で、NICUから退院後も毎日通院する中で、かぶり物の服は治療時にも不便、自分の困った経験が商品考案のきっかけとなえい、脇から袖下までスナップを全開し一枚布にできる前開きの子ども服が生まれました。

現在5歳になる息子さん、心臓の方は落ち着いているものの、成長と共に分かってきた障害。障害のある子を持つお母さんは、明るく享受して見せないといけないと重圧もありSNSではポジティブ思考な発信を続けているけれど、本来はネガティブな性格なんですと。笑顔がチャーミングで明るくハキハキ話す岡部さんからは想像できない。出産前までは、宝石店の店長にとして勤務、ブライダルジュエリーなどのキラキラした物に囲まれ、幸せそうな人を見てワクワクしていた。今は息子さんを通して生まれた前開きの服を必要としている方に届け、入院を控え不安なお母さんの気持ちに寄り添い、ありがとうと言ってもらえることで前向きな思いが生み出されているという。

息子さんは支援が必要で、今も夜中に何度も起きたり、就園での母子分離も進まず、将来的な不安もある。そんな日々の中、万年寝不足だからゆっくり眠りたい、自分の時間が欲しいと笑って話してくれました。起業された後も、ベクトルは常に息子さんに向けられ、親子の時間を最優先し、日々の子育てに悩みながらも旦那様と二人三脚で頑張っている、フツーのお母さんでした。

最後に岡部さんに夢を語ってもらいました。

note母の湯内に湯番池田彩さんの『お母さんが夢を語る湯~百万人の夢宣言 「clubhouseお母さんが夢を語るルーム」~』があります。毎週金曜日の21時~お母さんたちの夢が熱く語られています。お母さんが子育てをしながらも夢を持っていきいきと生活している姿は、子ども達や周りの人たちを笑顔にするし、自らの活力にもなっている気がします。

さて、岡部さんは夢は二つ。

一つ目は、『mae-a-key』の服を実際に手に取って見て頂きたいので、福祉グッズ展などの展示会に多く出展したい!

二つ目は、息子とマリオカートに乗りたい!!身長制限があり、成長がゆっくりな息子はまだ身長が足りなくて無理だけど、乗れるようになったらUSJに行きたい!

岡部さんのバイタリティーはどこからくるのか…。夢は自らの目標とも思えました。現実のものにするため、日々奮闘する岡部さんの姿が重なったからです。

お母さんだから、もちろん子ども主体になるけれど、それだけでなく、他のところからもポジティブ要素を集めてくると話して下さいました。岡部さんのアンテナは高く広く張り巡らされていて、それで画面越しでの対面でしたが、岡部さんの姿はいきいきとして眩しかったのだと思いました。

お子さんが広げてくれたご縁とみんなを笑顔にする前開きの服。

貴重なお話を聞き、ビタミン摂取したみたいに元気になった私でした。

ありがとうございました。

岡部さんの夢を応援しています。

↓新聞記事はこちらから↓

母の想いで前開き子ども服を開発