お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

はなむけのランキング

中学3年の息子が、3月9日、卒業式を迎えました。

とても素晴らしい式でした。
校長先生も、PTA会長も、生徒会長も口を揃えて「制限の中で、努力し、楽しんだ学年」と言っていました。
そうです、後半の2年間はコロナとの戦いと共存に明け暮れた学年でした。

中学生になった頃から思春期臭爆発で、ほとんど私と会話をしようとしなかった息子ですが、
コロナになり、顔を合わせ、一緒に過ごす時間の中で少しずつ笑顔を見せてくれるようになったなと思います。
心の成長もあったのでしょう。

ですから、親としては、ほとんど中学生の息子の姿を知りません、というか見ていません。
数少ない思い出を残しておきたく思います。

私の中のわが子の中学校伝説ベスト5です。

5位 変装して見に行った試合で活躍

サッカー部に所属していた息子は、1年生の頃から「見にくんな」と、絶対に遠征試合の場所を教えてくれませんでした。
それなのに、なぜか、遅刻しそうな時は「〇〇駅まで送ってくれ!早く!」と、5分前に言ってくることも。
また、私のおにぎりが美味しくないと、お弁当が必要な時は「金をくれ!」とコンビニに負けた絶望感も味わいました。
(おにぎり美味しくないって底辺じゃない?)
そんな息子でしたがコロナ禍でも開催してもらえた大会、最後の試合があると教えてくれました。
どうしても見に行きたい、そう思って、娘と一緒に帽子を被り、日傘で顔を隠し、こっそりグラウンドの外から見ていました。
しっかりボールを追う姿と、声を掛け合う仲間たち。
素晴らしかったです。大きな声で応援したかったです。後半ビハインドからの逆転勝ち。大満足でした。

4位 合唱コンクール

1年生の時の合唱コンクール。
仕事の合間にささっと見に行った私は愕然としました。
ステージの上で嫌そうに斜め立ちするわが息子。口が全く開いていない。
よく知るママ友からは動画が送られてきて、「全然歌ってないじゃん!」と笑われる始末。
しかし、
3年時の彼は、全く違いました。
練習の時から「絶対優勝する」、と朝練にも出かけ、「こんな難しい曲なんだ」、「クラスの団結がヤバイ」と当日に向かって意気込む姿を感じました。
コロナのため、保護者の観覧はありませんでした。
結果が優秀賞だと知り、「すごいね!」と伝えると「最優秀賞じゃないと意味がなかったんだ!最優秀賞しか狙っていなかったのに!」とめちゃくちゃキレられました。
後日、面談の日に動画を見せてもらいましたが、そこには堂々と歌う息子がいました。
歌声も、本当に素晴らしかったです。
(余談ですが最優秀賞クラスの選曲は「風のめぐるとき」でした。30年前、私はこの曲を伴奏して、うちのクラスが最優秀賞を獲ったことを思い出しました。いい曲はずっといい曲)

3位 骨折

2年生の夏終わり。朝方5時くらいに、友だちと釣りに行く!と自転車で出かけた息子。
初めて釣りに誘われてウキウキしていたのでしょう、なんと自転車で蛇行運転をしてすっ転び、腕を骨折。
私に電話がかかってきましたが、すぐには向かえず、とにかく救急車を呼んで病院に行けと伝えました。
追いかけて病院に駆けつけると、めちゃくちゃ凹んだ顔の息子。笑ってしまいました。
控えていた試合はもちろん、しばらくサッカーができないことに、自分自身で腹を立てていました。
しかし、この経験で、少し将来のことを考えたり、一緒に病院に行かざるを得ない私との時間を過ごしたり。もしかしたら骨折のおかげで得られたものは結構あったのかなと思います。
半年後に取り出した金属プレートが彼の部屋に飾ってあります…。

2位 コロナ感染!受験できず

3年になってからものすごくがんばった勉強。部活を引退してからは、ほぼ毎日塾に通い、塾の閉館の時間まで自習して帰ってくる。
夏休みに見学して、「ここに通いたい」と思った学校は少し背のびの学力が必要なレベル。
塾長からも、学校の先生からも「多分むずかしい」とはっきり言われました。
息子は「最後の期末テストの成績が足りていなくても受験します(志望校変更しません)」との意味不明な宣言。
「お母さん何かありますか?」(お母さん、ぜひ、もう少し安全な受験を子どもに勧めてはどうですか?)との質問に、私は「ないです」と即答。変な親子と思われたかもしれません。
しかし、受験の3日前に発熱。
まさか、まさか、と思いましたが結果は陽性。
あの時の息子の絶望的な顔は忘れません。
私は涙が止まりませんでした。
スタートラインに立てないのは悔しすぎる。
そう思うのと同時に、私はこれまでの人生、こういう苦難に当たらずに過ごせてこれたんだなと、あらためて親や周りへの感謝を思いました。
心は折れかけたけど、10日後の追試を受けさせてもらえました。
前日ギリギリまで塾の先生が対応してくれました。
結果は合格。試練を乗り越えたのは、彼のこれまでのがんばりと、それから、励ましてくれた友だちと先生と、コロナ感染を知り、物資を運んでくれたり食べ物を届けてくれた周りの方々のおかげです。
たくさんの方のやさしさに助けられました、ありがとうございます!

1位 元気に卒業できたこと

目を真っ赤にして、友だちと別れを惜しむ。
肩を組んで写真を撮る。
保育園の頃からの仲間と集まって記念撮影。写真を撮りたい先生を追いかけて撮影。
私は、この日、カメラマンとなりました。600枚、撮りました。まあまあかな。
(実は体育祭の時は、ささっと帰ってしまい、写真が撮れなかったとプンスカ怒っていたので、しっかり、金魚の糞のように息子について回りました)

卒業おめでとう!
君は私たち家族の大切な存在です。
これからも、太陽のように、燦々と輝く笑顔を見せてください。

やっぱり私との写真は、嫌そうでしょ…

14件のコメント

卒業おめでとうございます!!!
もう5位の時点でボロボロ涙が出たので、1位までずっと泣き最後の写真に泣きました。
そして胸いっぱいです。
大変なことたくさんあったけど、乗り越えてすごい!!目を真っ赤にする息子さんの姿に涙出ちゃいますねー!
わが家も週末はじめての卒園式。
たくさん写真を撮りたいと思います。

岸さんありがとうございます!
今日かな、卒園式。
初めての卒園式は私は、バスタオル1枚じゃ足りないくらい涙が出ました。
未就学児時代の成長は本当に大きいからね〜〜。
岸さんも教えてください♡

ああ、大人になっちゃうな〜〜笑

ご卒業おめでとうございます。
最後の写真、こんなに大きく立派になって、ぐっとくるものがありました。
悲しい別れの後は、新たな出会いもあります。
未来は明るいぞ!
幸あれ!親は、そう願うばかりですね。

ご卒業おめでとうございます!志望校合格おめでとうございます!
いやー私も読みながら涙がボロボロ出てきました。
植地さんよりも、こんなに大きくなったのですねー!!
笑顔の母に、ぶっきらぼうでピースの中3男子。
今しか撮れない貴重な写真ですね!!

もうこりゃ泣ける!!
植地さんのあったかーーい母ゴコロ、めちゃくちゃ伝わりました!!
そして、息子くんにもちゃんと伝わってるんだなぁと、彼の成長をこの記事から感じて。。
最後のツーショットがまた泣ける!
全然嫌そうに見えないですよ!
照れ隠し照れ隠し!!
息子くんイケメン!!!

脇門さんありがとうございます!
伝わっているといいなぁ。
今は伝わらなくてもここに書いておけば、きっといつか読んでくれるかもね!
イケメン…、そこはバッチリ伝えておきます(笑)お年頃だからw

ご卒業おめでとうございます!
なんだかしんみり、じんわりちしゃいました。
それにしても写真600枚はスゴイ!
私も来年の長男の卒業式に備えて
スマホを新調しようかな・・・?

智原さんありがとうございます!
いつもとりあえずでバチバチ撮ります(笑)1枚くらいはいい写真あるといいな〜って。
来年かぁ。
今年とは違う、みんなで思い切り抱き合える日々だといいな。

息子さん、ご卒業おめでとうございます!!
まだ未知の思春期の成長を見せてもらった気がします!
息子さんと上植さんの受験校を変えないエピソード、素晴らしい!お母さんのその言葉、きっと息子さんの励みにもなったことでしょうね。そして見事に合格!!カッコ良すぎます‼︎息子さん、高校生活も楽しんで^^

冨本さん、ありがとうございます!
そうですよね、見たくない気持ちもあるかな?楽しみにしたいかも!
でも、きっと全然違う、その子それぞれの成長がありますからね。
私も冨本家のBOYsの成長を一緒に見守りたいです♡
合格したからよかったけど、しなかったら…先生たちの間で無謀な親子と語り継がれたかも…それもおもしろかったかも(笑)

コメントを残す

ABOUT US
植地宏美
お母さん大学横浜支局。 お母さん業界新聞横浜版編集長(2019.10〜2021.12)。 長女21歳、長男18歳、次男15歳。 お母さん大学をものすごく、楽しんでいます。 結果、 お母さんをものすごく、楽しんでいます。