お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

命の重さを受け止めるからこそ、軽やかに

命の話をしました。
一つのかけがえのない「命」が天に召されてしまった話。それが1週間前。

お母さん大学のサークル、note母の湯でつくられた「母フラdeピンクリボン」で、フラの指導とピンクリボンを広めるためのプロジェクトリーダーでもある小林順子さんの生徒さんであり、お友だちでもあり、なにより仲間である女性の「命」です。

彼女はお母さんで、障害を持つ息子さんが2人。そして彼らは、お母さんとともに、いつもフラのステージには車椅子で参加していたそうです。

5月28日(土)に、母フラは、2回目のステージに参加させてもらいました。
横須賀市にある、ソレイユの丘の水上ステージという立派な舞台です。

そういえば一度、彼女のステージを見たことがあります。
昨年の10月でした。
障害を持つ子の母親や支援者によるフラサークル「つぼみフラ」さんの一員として、優雅にフラを披露されていました。


(2021年10月横浜市中区ホッチポッチミュージックフェスティバル)

あれから、1年も過ぎていないのです。

40代です。
一緒にまた踊りたいと言っていたそうです。
昨日のステージもそこに立つことになっていたそうです。

悲しみに打ちひしがれる中、彼女も一緒に踊るから、と順子先生を始め、つぼみフラの皆さんは笑顔でフラを。
告別式の翌日にもかかわらず、息子さんはお母さんの遺影とともにステージに立ちました。

母フラが始まって、レッスン楽しいな♪、Hulaって素敵だな♪って、浮かれていました。
浮かれるのもとても大事ですし、本当に楽しいのです。

でも、一昨日のステージを経験させてもらい、何か別の思いが心の中に現れました。

誰かを笑顔にしたいならば、自分はそれ以上に笑顔で。
誰かを輝かせたいならば、それがわが子なら尚更、自分が輝く。

自分が輝くということは、命を燃やして生きるということ。
命を燃やして生きた人は、その死をもってなお、誰かの心の中に光をもたらす。

せっかく用意していただいたステージなのに、
私としたら、自分が着飾ることばかりに気を取られて、
「お母さんを笑顔にするために」Hulaをするのだという、思いが足りなかったなと反省しています。

お母さんを笑顔にすること

子どもたちにはお母さんが必要、若いお母さんたちにこそ、乳がん検診受診と早期発見の大切さを伝えること

母フラは、きっと唯一無二のフラサークルに、なっていきます。
というか、もうなっています。
発信だって、していきます。

でもいいのですよ、「そんなに難しいことはいいから、つけまつげに興味あるだけなんだが」、という方も、もちろん、入れますよ。
どんなことだって、最初はちょっとしたきっかけから始まると思うのです。

 

2件のコメント

その場にいた仲間として、涙が止まりません。
あの場に立つことをみんなで楽しみされていたことと思います。ステージの角に観客席に向かって立てられた写真。一緒にステージに立っていたんですね!そのお写真は真っ赤なレイポーがよく似合う素敵なお母さんの笑顔でした。イベントが終わったあと、息子さんがその遺影を大事そうに抱いていた姿が忘れられません。私も横浜市公園で彼女の踊りを見ました。本当にまだ1年も経っていない。ショックでした。ピンクリボン活動、私も含めて、何ができるか、もっともっと考えていかなきゃと強く思いました。

今この記事に気づきました。

今日はMさんの月命日。
「順子先生!植地さんの記事読んで」と教えてくれたのかもしれません。

Mさんとは時期もステージも同じで、同じ乳がんサバイバーとしても励ましあってきました。
Mさんが旅立たれたことが未だ受けいれられずにいます。
Mさんが大事にされてきたものを引き継いでいきたいと思います。

母フラが大切な場所になりますよう
心を込めてゆきたいです。

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ABOUT US
植地宏美
お母さん大学横浜支局。 お母さん業界新聞横浜版編集長(2019.10〜2021.12)。 長女21歳、長男17歳、次男15歳。 お母さん大学をものすごく、楽しんでいます。 結果、 お母さんをものすごく、楽しんでいます。