映画「こどもかいぎ」。
タイトルから惹かれました。見たい映画が3つほどあり、それぞれ上映期間が短くて見れるかなと思ったけど、見に行って良かった。
映画の冒頭の方で、3歳の子が昼ご飯をこぼして拭いてるシーンがあった。次女もこんなことがあった。次女が通った幼児生活団では、母がお食事を作るので、たまに子どもの様子が見れることがあった。
ある時、こぼした物をぞうきんで拭いてた。家ではそんなことさせてなかったから、その様子が悲しそうに見えて、こんなのさせられてと思ったことがある。子どもが自分でできることは自分でする、自立するための手助けをするという意味があったと知るのは後のこと。このドキュメンタリー映画の子ども園(元々は保育園出発と思われる)もそういう方針でした。自分の子どものことと重ね合わせて思い出した。
子ども6~7人と先生1人が円になって、色んなテーマについて対話する。
それをさらに積極的に普段からしてるのが「こどもかいぎ」だった。
などなど。
園長先生の言葉が残りました。
それでも、耳は傾けているもの。
子ども同士がケンカになったら、ピーステーブルと名付けられたテーブルのところに行き、子どもが話し合う。(時に先生が入る。)気持ちを言葉にすることで、感情が整理でき、落ち着いて来る子が多いそうです。
「波風が立たないことが平和じゃなくて、自分が思うことを言えることが平和だと思う」という男性保育士さんの言葉が、心に残る。
ちょうど、長女が「平和」についての作文を書いてて、一緒に考えていた。ふだん考えないから難しい…と思ってたけど、きっとそういう身近でシンプルだけど世の中でなかなか成り立ってない、そういうことができてったら平和につながるんだろうな。
ピーステーブルで話し合っても、どっちの言うことも一理あるなって時、どうするんだろって思ってました。
そこには、保育士さんも「こう言って良かったかな」とか葛藤があるみたいです。葛藤があるって時点で、合ってるとか間違ってるとかなくて、子どものことちゃんと見てるということだと思う。
「解決することが目的ではないことが一杯ある。そこに至るプロセスが魅力的」って園長。プロセスが大事、って言うんじゃなくて「魅力的」というところがそれこそ魅力的。
発言しなかったら、沈黙が流れて次ってなってますます話せないんじゃ?
でも、これが自分が話したいって話題があった時、ふと喋り出したのです。
話さない=聞いてないって訳じゃないし、話さない=意見がない、何も考えてないって訳じゃない。
うちの子も大勢の前では話さない方だから、この子は気になったけど、話す時は話すんだな。
遊びから生じたトラブルに対して、解決法は子に委ね、先生はその選択を見守る。
自分で気持ちを出し切るのは、今しかできない経験。
なんだか生活団でも聞いた言葉。
人生の土台を作る最初のステージで、自分というものを大事にしてもらった経験を持つ子は、人も大事にするだろうな。
映画全編見てて感じるのは、あらためて子どもは社会の宝やな~ってこと。時々、子どもの動きがスローになるシーンがあって、子どものエネルギーがキラキラしてて、なんかそれだけで泣けます。
ネタバレにならないようにはしょったつもりです。
上映場所・期間が限られているので、気になる方は上映情報を見てからお出かけになってください。
見たい!!レポありがとうございます。
ピーステーブルって素敵ですね。
何かチャンスがあったら使ってみようと思います。
「経験したことを言葉にするのがまた経験になる」は、お母さん大学にも通じることだなと思いながら読みました。こうして記事にしてもらうことがまた経験になる。
教えてくださってありがとうございます!!
そう言ってもらってうれしい!
お母さん大学生は、興味持たれる方多いんじゃないかと思います。
いつもうまくいくわけじゃないだろうけど、子どもやお互いの話に耳を傾けるっていう時点で意味のあることなんだと思います。
「経験したことを言葉にするのがまた経験になる」
いい言葉ですよね。本当、私たちにも通じますね。
生活団を経験したからこそ、より深く戸崎さんの心に響いたのでしょう。
感動の共有、ありがとう。
関東はもう終わっちゃってますかね。
DVDでぜひー!