お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

ひと粒のラムネ

先日お買い物ついでに買った袋入りのラムネ。

毎日服薬がある娘(3歳)には時々ご褒美で、小さなラムネを1日2粒だけあげることがある。

ふと目についたカワイイパッケージの、1個がいつもの何個分もの大きさのラムネを買った。「にぃにとわけわけね」と約束して買うと、帰宅してすぐにお留守番の息子と一緒に1個だけ食べた。

その後、私が見てない隙にもう一個食べていた。(包み紙の放置で発覚!が、ここはあえて見て見ぬふりで。)

そして3個目のラムネ。

2個目のようにこっそり食べればいいもののわざわざ「ラムネ食べてもいい?」と聞きに来た。(2個目のラムネは隠蔽しているつもりだろうか…)

この時、母のイタズラ心に火がついた!(笑)

ー聞かれたら、食べないでって言うに決まってるじゃん…

そう思いながら、「夜ご飯食べてからね」と約束した。時刻はまだ15:00頃。

何度か「食べてもいい?」と聞いてきたものの、「ご飯食べてからね」と言うと、「そうだね」と返事してその度に去っていった。「いいよ」を期待して聞きに来ているのだろうが、譲らぬ母。

それから4時間ー

時々、ラムネをチラリと確認すると、手に握りしめたまま遊んでいたり、時々置き忘れてはハッと思い出し捜索したりを繰り返し、夕飯の時点でまだ手に持っていた。

食卓につくときにも手元に置き、「早く食べたいな〜」と夕飯を食べながら握ったり置いたりを繰り返す。

たった1粒のラムネを目標に、いつもはのんびりと少食のムスメも【ラムネのために】頑張って早々に完食した。

ラムネ食べていいよーの声に即反応、

「やったー!」と言いながら、ニヤけ顔で一口でパクっと入れた。包み紙からは触って崩れたラムネの粉がほんの少しパラパラと出てきたが、形はちゃんと残っていて、大事に持っていたことが伺えた。

ガリガリに噛んでものの10秒で余韻もなくあっけなく溶けて口の中から消え去ったひと粒のラムネ。

この10秒ほどのために4時間も待った娘。手元にあるのに口に入れずに我慢している姿には正直感心した。こっそり口に入れて「食べちゃった!」と報告に来るものだと思っていた。忘れもせず、諦めもせず、ただ、いいよ!って言われるのを待ち…。

とはいえ、

ムスメのここまでの我慢の理由は、約束を破ると母が怖いから、なんてことな気もする。(やっぱ鬼母なんだな〜…)

1件のコメント

可愛い可愛いー!!健気な姿が想像できて泣ける!
子供って素直で偉いなぁーと思いますよね!
大人になると、ずる賢さを覚える!
パクッと食べて誤魔化す技を覚える!
素直に4時間約束を守った娘ちゃんの姿から学ぶものがたくさんありますね!!

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ABOUT US
池末明美
MJプロ。 佐賀市在住、6歳差兄妹2児の母。 6年ぶりの妊娠出産を機に長らく心の片隅にあった「お母さん大学」へ入学。 これまで以上に「お母さん」を意識し、感じ、想いを残すべく『お母さん業界新聞ツナガルカゾク版』を創刊! 先天性心疾患を持つムスメは家族の絆を強くする為に、今日も頑張って生きてます。 家族が繋がりそれぞれの試練を乗り越えていく…我が家、どんどん成長中です!