お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

もし、この言葉をもらえたら・・・

言葉の力ってすごいな。何年経っても忘れない言葉がある。

15年前。自分たちの結婚式のスピーチで、夫が両親に伝えた言葉。きっとずっと言いたかったであろう言葉。

「最後に一言。お父さん、お母さん、僕のことを諦めないでくれてありがとう」

多感な10歳の時、父親の仕事の都合でアメリカに渡り、現地校でたった1人の日本人として苦労した私の夫。思春期も重なり、相当荒れていたと当時を振り返って教えてくれたことがある。力任せに何かをすることはなかったようだが、あの時は人生を諦めていたって言った時もあったな。それでも、彼が行きたい道を諭すでも導くでもなく、応援してくれた夫の両親。

大卒後に職をいくつか変え、資格を取るもその道には行かず、結局、海外で仕事をする世界を選んだ夫。英語なんてわからないし、しんどいって思っていたみたいだけど、結局それが彼の武器になった。いまも日本ベースの仕事に変わったけれど、基本的に英語を使って仕事をしている。道を探り探り、切り開いて行ったのを私は知っているし、尊敬している。

義両親からしたら、道を変えるたびに心配もしただろう。だけど、いつも信じていた。

「本人が決めたことだから大丈夫でしょう」って。お義母さんは5年も行きっぱなしの海外生活で苦労ももちろんあったみたいだけど、ハンドクラフトの趣味を楽しみ、あまり息子の動向に揺れなかったようだ。すごいな、お義母さん。

 

「僕のことを諦めないでいてくれてありがとう」

果たして、私は将来、言ってもらえるかな。ずっと応援し、信じて、わが子の行く道を見守ったその先にある言葉。もしこの言葉をもらえたら、それは幸せなお母さんに違いない。でもそれは期待するものでもないな。

どんな言葉を贈り合える親子になってるかな。応援もするしケンカもする。そんなごちゃまぜな毎日のまま、ありのままで行くとしますか(^ ^)

道のりは長い。子育てして10年経ったけど、ここから。ここに全国の仲間がいる。励まし合いながら、肩の力を抜いて、時に乾杯しながら!進んでいきたいな。

*写真は新生児の時のわが子たち。そっくり!

3件のコメント

藤本さん、コメントありがとうございました。
夫の言葉を聞いて、改めて彼の人柄を知れた気がします。

義両親、とても穏やかで素敵なんです。それぞれの作ってきた
家庭の雰囲気が違って、結婚後に両実家に行くと、それが面白いなぁと
思いました。また義両親から、色々お話聞きたいなぁ。

あー-読んだだけで泣けてきます。
人が一人大人になるって、成長していくって本当にスゴイこと。
そこに関わる親、お母さんって本当にスゴイと改めて感じました。
素敵な記事をありがとうございます。

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ABOUT US
山﨑恵
肝っ玉母ちゃんに憧れる繊細母ちゃん。アメリカで子育てをスタートさせるも、第二子出産後に産後うつになる。あの頃の自分にも、いま同じ思いをしている お母さんにも言ってあげたい。「いろいろあるけど、それでも大丈夫だよ」って。数年前、夫の実家の横須賀にあるカフェでお母さん業界新聞を手にとる。 配ってくれた人がいて、ここにたどり着いたご縁に感謝! このままの「お母さんであるわたし」でペンを持ち、人と社会とつながりたい。いまは地元埼玉県川口市で子育て・自分育ての根っこを下ろし中。 最近はまっているお灸でぽかぽかするのが至福の時。子ども/小6男、小3女