今回の年末年始は、いつになく、短い時間ではあったけれど、宮城の実家に帰省した。
(宮城県出身と何度言っても、岩手?福島?と間違われることから、要するに、県外の方は「仙台」しか興味がないということがわかる)
今年は男子チームは「コスパが悪い(何時間もかけて行くのに滞在2日とかありえない)」「初詣に友だちと行く約束をした(彼女じゃないんか?)」「宿題をやらなければ(絶対やらないだろう)」などと理由を山ほどつけて留守番を決めた。
しかしながら、いつもは息子に独占される車内の音楽も、好きな音楽を聴けるわね、とポジティブに出発。ところが、近くに住んでいる娘を迎えに行くと、あと30分は出られない(汗)と到着した途端にLINEが来て足止め。
いつまでたっても、子どもたちは親の思い通りにはならないと、思い知らされる。
私が生まれたところは、宮城県角田市。超田舎。
案の定、帰省したはいいが、お昼ご飯を食べるにも車で1時間かけて市街に出かけなければならない。お正月は空いている店がほぼないのだ。
市内には電気自動車の充電施設がなく、私は、隣町まで15分ほどかけて充電に行かなければならない。遠いので、充電したけど10%は減らして帰ってくることになる。
それでも実家に帰りたい。
妹と夕飯の買い物に出かけて無駄な話をして、広い駐車場のコンビニでコーヒーを飲んで。
バイト帰りの姪っ子をピックする。
姪っ子は進学のためにこの春、上京する。
私も今の姪っ子と同じくらいの時に、就職のために横浜に行っちゃったんだな、とぼんやり考える。
妹は寂しいだろうな。
そして、母も父も、そう思ってくれたんだろうな、としんみりする。
ところで、この年齢まで生きてきて初めて知ったことがある。
鏡餅の下に敷く「玉紙」。
これは、年末に地域の神社さんやお店などで購入してお正月準備には欠かせないものなのだが、
宮城県特有のものだったと…!
母も知らなかった。
どんと祭で燃やすので、しめ飾りなどと同じ扱い。
つまり、全国的なものだと信じていたのでした。
なんとなくお正月らしくだらりと過ごし、
本当は写真やら書類やら整理したいものが山ほどあるのだけど、結局いつも何もしないで帰る時間になってしまう。
早く出発しないと渋滞にハマるのは目に見えているけれど、箱根駅伝が気になるのだものしょうがない。
さあ、そろそろ行こうか、と重い腰をあげると、「米ついて帰れば?」と誘惑の声。
「玄米あるから、無人精米所に行って、精米してお米を持ち帰りなさい」という意味。
面倒だけど、喜んで。でも、また帰宅が遅くなる。
あと一月くらい、滞在したい。
外に出ると、娘が「ほ〜んとに、なんにもないね!」と言った。
そうなんだよ、なんにもないこの場所が私の全てだったんだよ。
横浜には、ないもの。
大好きな人たちと過ごした場所。
結局、出発は予定を大幅に超え、帰りの道中はおもいきり事故渋滞に巻き込まれ、10時間かけて帰宅しました。
やっと家に着いたと思ったら、「やっぱり自分の家に帰るから送ってくれ」と、娘。
いつまでも振り回される、母なのでした。
宮城までドライブとは
お母さんパワフルですね!
電気自動車を運転しているとは
車の最先端を行ってますね
もっと充電施設が欲しいところです。
※ それでも実家に帰りたい。
この植地さんの記事の中で
ぐっと来ました
故郷は植地さんの原点なのですね
何もないけど、自然溢れる写真に
ほっとさせられます
尾形さん、電気にしたのはいいですが、本当充電が面倒なんです。
ケチって家に充電器を設置しなかったのもありますが。
ただ車で移動は全く苦にならないので、そこは、私、エライ、と思います(笑)
父の職業が遠距離ドライバーでしたので、今からでもやろうかな、と思うくらい。ほんと、荷物じゃなくて心を届ける、そういう仕事あればやりますw
植地さん
車で颯爽にちょっとそこまで感覚で実家まで何時間も運転できること、まず尊敬。
そして、そんな風に2日間でも帰省しようとさせる故郷があることも、素晴らしいことだなぁと。
私、故郷はあれど、なかなか遠い。
男子チームを信頼してお留守番させられるとこも、すごいなぁ。
色々と考えさせられる記事。ありがと〜!
田端さん、あの大量の荷物そして、帰宅時のお土産やお米は、車以外のものでは移動できません…
私は子どもたちを連れて新幹線や飛行機で帰省する方を心から尊敬します。
今はコンビニもあるし、ほんと、家事と怪我だけ気をつけてくれれば、全く大丈夫です…
あと、万が一の時、連絡したらきっと助けてくれる人たちの顔を思い浮かべながら…