お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

ランドセルを投げ捨てた夜

塾の学習面談
今春中学に進学する長男とならんで受ける
長男はアップデートが入ったゲームを早くやりたいし
疲れて眠たいし
これ以上付き合いたくないが態度全面に出てイライラさせる
塾長から、苦手が克服できていること
これからの学習教材の説明
四月からの授業料の説明があった
約二万円から二万五千円へのアップ
更に八月からは、二万七千円へ値上げ
一瞬、どうしよう・・・
となったけれど、仕事頑張ればなんとかなる!
必要なら、取り組んでくれるなら
と、自分のためのあれこれの断捨離でカバーしようと
決断した。
塾を出たその時、だらだらした態度だった長男が言った
僕、高校行かんけん

なんで?
と、聞いた答えは
高校行くなら勉強で自由がなくなる
大学行くなら尚更自由がなくなる
そんなの嫌だ

怒りで一杯の気持ちを押さえて、
中学でて働く先は少ないと思う
賃金だって安いし、生きていくのに自由がなくなる
親のお金で勉強できるうちはして
高校生活で勉強以外の時間をたのしめばよい
大学でバイトをしたり友達と遊んだり経験した方が良い
勉強ばかりではない

そう伝えた
長男は、イライラしだして
もういい!
と言い放って歩きだした
私も腹が立って仕方がなくて、自転車で長男を置き去りに進んだ

少し頭が冷えた頃、来た道を戻ったけれど長男の姿はなく
携帯にかけるけど出ない
怒りの波がうねったまま、電話をかけ続け
やっと出たら勝手に帰宅していた

家につくなり長男を外に叩き出した
ランドセルも、買って届いたばかりの新しい制服も
三階の階段の踊り場から地上の駐車場に投げ捨てた

勝手にしなさい
あなたの力だけで中学を卒業して、自分の力で生きていきなさい
あなたにはもう何一つしてあげない
塾も今からやめると言いにいく
施設に入ってそこから中学に行きなさい

したの子達にあなたの分お金を使います

そう言って、長男をランドセルや制服と共に捨てた

結果、目の前の公園で泣きながら気持ちを全部吐き出した
親はギリギリで子供たちを育てていること
不自由なく生活できるようにしていること
それでもまだまだ学位で収入が違う世の中であること
一人で生きていると勘違いしないでほしいこと
色々話した

一旦は停戦

勉強ばかりがすべてではないけれど、
長男のために私と夫がしていることが
届いてくれたらと
投げ捨てた品々を拾い上げて帰宅した

10件のコメント

うちの弟が同じくらいの時に母からランドセルを
5階から投げ捨てられていたことを思い出しました。

親になった今なら気持ちがわかります…

お互いの気持ちが伝わって、納得のいく道が見えると良いですね。

沙織さん
結果親のエゴかもしれないし、押し付けなのかもしれないしだけれども、将来苦労しないようにしてあげたい親心でもあるので、伝わらない気持ちが怒りのエネルギーになってしまった気がします。
反抗期真っ只中の男の子なので、エネルギーの消費が半端ないです。
お互いにとことんぶつかります!

薄さん、なんだか涙が出そう。
薄さんの気持ちもすごくわかる。塾って本当に高いし、でも、行っていないと受験戦争には勝てないかもって思うし。
でも息子くんの気持ちもなんだか、わかる。というか、ゲームのことで頭がいっぱいのうちの息子たちに同じような影を重ねています。

ぶつかって、泣いて、そうやって過ごせる親子は、幸せだって思う。
でも渦中にいると、ほんとしんどいですもんね。

長男くん、楽しい中学生活を送れるといいですね!

植地さん
ありがとうございます。

反抗期なんですよね。
わかってるんです。
でも、自由と勝手を履き違えてるのです。
親からしたら我慢の限界です。

支配からの卒業

とか、歌にありましたが、
支配下でもがいて考えて答えを出して生きてこそ
人生なんだと伝えたい

自由は責任が伴うこと
勝手は無責任なこと

少しずつわかってもらえるように
根気強く嫌われます。

私も読んでいて、胸いっぱいになりました。
昔の私もうまく行かないことが多くて、大人になったからこそわかる親の本気が身に染みています。

今思えば、親に沢山心配をかけたけど、でも10代の出来事や好きなこと、出逢うことって人生で大事になってくるから楽しみも見つかって行くといいなぁ。と読んでいて思いました!
薄さんの親ゴコロにとっても共感します。

岸さん

ありがとうございます。

私の思春期は、長女で有るが故の親の顔を伺う日々で
教育関係者一家だったから、余計厳しかった。

反抗を表に出せる長男は幸せだと思う
私のエゴで叱るときもある

でも、自由と勝手を履き違えてはだめだから
道をはずさないようにわたしもぶつかります。

きっと、大人になったら小さな頃のように私の心配をしてくれる優しい子だと思うので、とことん本音で話します。

薄さん、ありがとうございます。
今はまだ幼いわが子たちにも、こんな日が来るのかと読ませて頂きました。

>自分のためのあれこれの断捨離でカバーしようと…

分かります。こう考えてしまいますよね。
今的には、まずはお母さん自身がハッピーに!我慢しないで!なんでしょうけど、
自分が身を削ってなんとかなるなら、と考える薄さんの気持ちもすごく分かります。

息子さんに気持ちを全部吐き出したこともすごいなと思います。
ぶつかって、乗り越えて、最後はきっと見守って…家族だなぁと思いました。

木綿さん
こちらこそありがとうございます。
夫には大人げない。子供と同レベルで喧嘩をするな。
と、注意されますが、同じレベルで喧嘩した方が通じる気がしました。
だって、小さな頃は同じレベルで遊んであげた方が、子供たちは喜んでいたのだから、きっと、思春期も同じレベルでぶつかるという方法だって通じるなと、勝手に思ってます。

喧嘩の後は、小さな可愛かった頃の動画や写真を見返して、こんなに可愛かったのにねーーーー!
と、気持ちを落ち着かせます。

薄さん、きつかったですね。。。
わたしも娘にこういう日がいつか来るのか、、と読ませていただきました。
長男くんの、高校行かんけん、の言葉の裏にどんな気持ちが隠れているのか知りたくなりました。
わたしも中学生の頃、母と喧嘩して、父にめちゃ怒られて蹴り回されたり、池に頭をつけられたり、、閉め出されたりしたこと思い出しました。。。
悲しかったり、怖かったり、悔しかったり、情けなかったり、色々な気持ちが溢れてきたのを昨日のことのように思い出します。だけど、わたしはいまも両親を本当に尊敬しているし、めちゃくちゃ大好きです。
そういえば、、妹もパソコンを外に捨てられたりしてました(笑)
今じゃ笑い話です。
だけど、褐中は本当きついですよね。。。
薄さんの気持ちは長男くんに必ず伝わってると思います。
穏やかな日常にいつか戻るはずです。
こんなきつい思いを記事にしてくださり、ありがとうございます!

安藤さん
ありがとうございます。

そうですよね。
わたしもあの頃、親の敷いたレールを進むことに反抗したくて、親からしたら呆れるくらいの反抗をしてみたりしてました。
家が三世代家族だったし、教育者一家だったから、かわいい反抗だったと思いますが、それでも抗っていました。

どれだけ叱られて、倉に閉じ込められたり、追い出されたりしても、親は親で、今でも嫌いになったりはしてません。
だから、長男も大人になっていく過程なんですよね。

でも、お金も時間も気にせず学べるその時期を捨てようとすることが許せなくて許せなくて。
だって、私が今望んでも手に入らない事なのにと、エゴ丸出しで怒っている私に反省もしてます。

いつかわかってくれると信じて、ぶつかっていきます。

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ABOUT US
薄 祥子
三人の男の子のお母さん、物流会社の会社員、九州男児の夫の有能な妻(のつもり)、お母さん大学生、そして今年MJプロとなりました。他にも、育休後アドバイザーとして活動中。地区子供会取り纏め役も三期目。1日が24時間では足りない日々です。