「お母さん、やっているだけで素晴らしい」と、お母さんを肯定しまくるばなな先生です。
お母さんには誰にでもあり、わが子を自然に生き生きさせる「4つの力」があります。その4つ目は「それでいい!」という承認力です。
子どもたちにお母さんに言われたい言葉を聞くと「大好きだよ」に並んで、「あなたでいいんだよ」という言葉を挙げます。
息子とプールに行ったときでした。6歳の女の子がクロールを練習していました。プールサイドにいる母親に見せたくて、何度も「ママ見て!」と叫びますが、2歳の妹がちょろちょろしてそれどころではありません。
ようやく見てもらったら、お母さんからは一言「腕のかきが悪い」。女の子は「そんなこと言ってほしいわけじゃないのに」と泳ぐのをやめてしまいました。
お父さんとお母さんの役割をボールにたとえると、買ったばかりのボールは食べ終えたメロンの皮のようにへこんでいます。そこに空気を入れ、「あなたはボールだよ」と存在を承認するのがお母さん。そのボールがどんな風に使われるのかを導くのが、お父さんの家庭での役割です。
実際、お父さんに「あなたでいい」と言われると、物足りないらしく、「ここがいい」とか「○○を目指して一緒にがんばろう」といった、出来高についてのコメントを望むようです。
お母さんに「それでいい」と言われることは、自分の可能性を知るだけでなく、自己の命をどこまでも使いきろうとする勇気につながるのです。
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