お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

お母さん、やってるだけで素晴らしい

「お母さん、やってるだけで素晴らしい」と、お母さんに憧れ、応援しまくるばなな先生です。半年間、このコラムにおつきあいいただき、本当にありがとうございました。

教師をしていると、ときおり、子どもたちの問題行動に出くわします。それを紐とくと、お母さんに「自分らしく生きて」とメッセージを送っているようです。

あるとき、宿題をやってこない子がいました。理由を問うと「自宅に忘れた」とウソばかり。堪忍袋の緒が切れ、お母さんに連絡して宿題の漢字ドリルをもってきてもらいました。

慌ててやって来たお母さんが開いたドリルは真っ白でした。お仕事の途中に立ち寄ってくださったので、授業を中断していました。そのときお母さんが「ほかの子の時間を無駄にするな」と怒りました。普段、涙一つ見せないその子が、そのときばかりは「ごめんなさい」と大泣きでした。

しばらくしてお母さんがこんなことを言いました。「やりたくもないことばかりして、時間を無駄にしていたのはむしろ私でした」。

お母さん、趣味だったツーリングで旦那さんと出会い、お子さんを身ごもったそうです。意を決し、ほどなくして再びバイクに乗り始めたといいます。不思議なことに、その子も彼なりに宿題をするようになりました。

お子さんはさまざまな手を使って、お母さんに自分の人生を生きてほしいと伝えているのですね。

※拙著 『12歳までの自己肯定感の育て方でその後の人生が決まる』(フォレスト出版)絶賛発売中。

ばなな先生とよかよか学院

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