お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

絵本を通して親子を笑顔に えほん箱 6月の絵本紹介

『あまがえるのぼうけん』

作:たてのひろし 絵:かわしまはるこ
世界文化社/1430円

田植えの頃になると、カエルの合唱が始まる。

アマガエルは田んぼや湿地など水辺環境にいるものと思うが、実は成長すると草むらや森の中で過ごす。

ラッタ・チモ・アルノーの3匹はおびえたり、逃げたり、ケンカしたり。

それでも知恵を絞り、力を合わせて懸命に生き抜いていく。

緻密で迫力ある描写が生きものたちをイキイキと見せている。

 

『海とそらがであうばしょ』

作:テリー・ファン 作:エリック・ファン
訳:増子久美
化学同人/2310円

海の近くに住むフィンは、大好きなおじいちゃんと船に乗って旅に出る約束をした。

うとうとお昼寝をするうちに、あれ?一人の旅が始まってしまった!

海の上で孤独を感じていると、金色の魚やたくさんの鳥、巨大な貝殻、ミズクラゲと遭遇、不思議な世界を目にする。

おじいちゃんが教えてくれた、海と空が出会う場所にたどり着いたのだろうか。

 

『くじらだ!』

作:五味太郎
岩崎書店/1540円

渡り鳥が「くじらだぁ!くじらだぁ!」と、村の一番高い屋根の上から大きな声で叫んだからさあ大変!村中が大騒ぎ。

湖畔に住む人たちはくじらがどういうものかを知らない。

慌てて本で調べたり、つかまえようと船を出したり。

ところがくじらの姿はどこにもない。大人たちは怒って渡り鳥をウソつきだと責めるが、本当にウソをついたのかな?

 

『トンちゃんってそういうネコ』

さく:MAYA MAXX
汐文社/2200円

 

トンちゃんはネコ。だけどトンちゃんは足が一つない。

だから、いろんなことが苦手で悔しいこともあるけれど、でも、できることや楽しめることもたくさんある。

迫力あるモノクロで描かれたトンちゃんが、トンちゃんらしく元気に生きている。

「まんぞく、まんぞく」一緒にうなずく自分に気づいてニンマリ。私も自分のできること、探してみよう。

 

『おやすみなさい』

作:V.アラジディ C.ペリシェ
絵:E.チュクリエール 訳:カヒミ カリィ
アノニマ・スタジオ/1430円

おやすみの時間が始まる。月明かりの下で静かに夜が更けていく。

「もう おやすみなさい わたしのかわいいこ」眠りにつく準備をする動物の親子や植物たち。

自然の音や匂いとともに、ぴったりとくっついてくる子どもの匂いやぬくもりを感じることが母の幸せ。

ページが進むたびに深まっていく夜の色が眠りを誘う。子どもを抱きしめながら眠りたい。

コメントを残す