お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

絵本を通して親子を笑顔に えほん箱

『よるのあいだに…』

文:ポリー・フェイバー 絵:ハリエット・ホブディ 訳:中井はるの
BL出版/1760円

 子どもにとって昼間の目に見える仕事は社会のほんの一部。世の中にはいろんな仕事があり、日々の生活を支える人がいることを知ることができる。平和で安全な暮らし、何でも簡単に手に入るのも、夜の間に働く人たちがいるから。眠らず働き続ける世界が楽しく描かれている。感謝の気持ちと、大人になって働くことに夢を持てるだろう。

『ちょきちょき』

作・絵:中新井純子
童心社
1100円

「切る」ことを知らない赤ちゃんにとって、「ちょきちょき」は新しい世界を知ることだろうか。頭の固い大人が見ればきっと驚く絵本。絵本の中の平面の絵が立体になって飛び出してきそう。表紙のライオンも、こうしてああして…変化する過程がたまらない。「ちょっきちょき」や「じょきじょき」など音も楽しめる。声に出して遊んでみよう。

 

『3人のママと3つのおべんとう』

作:クク・チスン 訳:斎藤真理子
ブロンズ新社/1540円

同じマンションに住む環境も性格も違うママたち、幼稚園の遠足の日のおはなし。「あるある!」と共感でき、笑ったり切なくなったり。どんなママも子育て・家事・仕事を毎日必死でがんばって、でもうまくいかないことも多くて。それでも子どもたちが愛を運んでくれるから、やっぱりママは強いのだ。韓国の作品、自分のために読んでみて。

 

『ナマコのばあちゃん』

作:こしだミカ
偕成社/1540円

ナマコを愛する作者が東日本大震災直後に制作。ふにゃーぼてーと、のんきに生きているナマコのばあちゃん。平和な海で暮らすシーンから迫力あるストーリーに。ばあちゃんが汚れた水を食べると、体を通っておしりからきれいになって出てくる。知らずに海の浄化をし続けるばあちゃんと比べると人間はなんて小さいのか。ナマコの強さに感動。

 

『みて!』

作:高畠那生
絵本館/1540円

たった7文字と「―」「!」「?」の表現だけで痛快な気分になれる。そんなアホな、とツッコめて楽しい。何より誰もが憧れる遊びをやってのける女の子がかっこいい。わが子からの「みてみて攻撃」にうんざりするときもあるけれど、この絵本のおかげで笑顔で「みた!」と言ってあげたくなるかも。見返しの不思議な絵でお話がつくれそう。

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