お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

母性

一昔前のお話です。

とある片田舎から、中学を卒業したばかりの少年が、ボクシングでの成功を夢見て上京しました。しかしそう簡単にうまくいくものではなく、ある出来事をきっかけに田舎に帰ってしまうんです。

そんな少年でしたが、故郷の自然は少年を癒し、再度上京を決意させます。そして上京の日、土方仕事に精を出す母親の元に。母親は前掛けのポケットから泥の付いた千円札を少年に渡し「偉い人間になんかならなくていい。立派な人間になれ」と、涙ながらに少年を送り出します。
これが少し前の日本の母の姿。自らを省みず、わが子を愛する心は母性の本質、その愛は神仏に通じる尊いものです。こんなありがたい存在はありませんね。

昨今は女性の社会進出が加速し、多くが活躍されていますが、夫を支え、子を産み育み、家庭という最高の学びの場で自らも成長することは女性の特権。何より、家庭の主役はお母さん。家庭が疎かになれば、ご主人はもとよりお子さんも迷走し、あらぬ方向へもいきかねません。

そう、すべての基礎が家庭にあるんです。思想家の安岡正篤師は「父は子どもの敬の的、母は愛の座 」と喝破されていますが、この教えは普遍的なものではないでしょうか。私にはそう思えます。

ちなみにその後少年は、母の思いを胸に、なんと世界チャンピオンになってしまうんです。
その少年こそ、ガッツ石松その人です。

整体師・シムラ整体院 院長
志村 茂

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