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鎌倉殿ゆかりの 三嶋大社を訪ねて

静岡県三島市大宮町2-1-5

山林農産の守護神であり商・工・漁業者から篤い崇敬を受けている三嶋大明神。
御祭神は大山祇命と積羽八重事代主神の御二柱の神を称しお祀りしています。

創建は不明ですが、奈良時代の記録が残り、平安時代には東海随一の神格と考えられていました。平安時代末期、伊豆に流された源頼朝が源氏再興を祈願した社、伊豆半島の付け根に位置し、東海道・下田街道の要所として栄えてきました。

また大山祇命は富士山本宮浅間大社の御祭神である木花之佐久夜毘売命の父であり、伊豆国一ノ宮として全国に広く知られ、歴史ファンも多く参拝されています。

境内にある「神鹿園」には、約60頭の鹿がいます。大正時代に奈良の春日大社から譲り受けた神の使いとされる鹿を大切にし、毎年3月に神鹿記念祭を齋行しています。

春にはソメイヨシノ、枝垂桜をはじめとする桜が境内に咲きほこり、4月3日には子どもの健やかな健康と成長を願う稚児健康祈願祭が齋行され、祭典に先立ち、稚児行列が行われます。

夏の例祭では手筒花火神事や流鏑馬神事、秋には天然記念物に指定されている金木犀が咲き、新春には、静岡県無形民俗文化財に指定されているお田打ち神事など一年を通してさまざまな神事や行事が行われ、四季を感じることができます。

生活様式が変わり、地域で賑わうお祭りに参加する子どもたちも減っているようですが、屋台の楽しさやおめかしをするワクワク感など行事を通して神社に関わりを持っていただくのと同時に、七五三詣などの成長の節目に行う行事を通して、自然と神社との繋がりを深め、日常の暮らしと関わりの深い神社について多くの方々に知っていただければうれしいです。

神道では八百万神といってあらゆるところに神様が存在しています。私たち神職は神と人との間を取り持つ仲執持であります。気軽に神社に足を運んでいただければと思います。
(取材/宇賀佐智子)