お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

母たちが愛おしくて

子育て中の私は「イライラ号令ガミガミ母ちゃん」でした。子どもたちを私が決めた時間通りに動かすことが母の務めと思っていたので、常に時間に追われ、セカセカして怒ってばかりいました。

育児本通りにやれない自分は「良いお母さんじゃない」と、自信が持てませんでした。周りから「今だけよ。一緒にいてくれるのは」「お子さん、かわいいでしょ?」と言われ、「だったら一日代わってよ~」と心の中で言い返していた私。日々の大変さを、自ら納得できる考え方をずっと探していたのだと思います。

長男が小1の時、担任の先生に紹介された「親業」が人生の指針となりました。良い母になったわけではありませんが、親もありのまま人間らしくいていいと、自分が楽になりました。

だからこそ、「子育てライブ」を生きるお母さんたちの近くにいたいと、この活動を続けています。大切なわが子であることに変わりはないのに憎らしく思えたり、心からかわいいと思えなかったり、思い通りにならずにイライラして自分を責めたり…そんな母たちが愛おしい。

お母さん業界新聞に登場するお母さんたちの思いはどれもホンモノで、輝いています。涙が出そうになります。

母は私に「あなたは人間が好きなのね。私は嫌いだけど」と言っていました。

人間好きの私は子どもと向き合っているお母さんたちを、これからもずっと応援し続けたいと思っています。

親業訓練協会
シニアインストラクター
式場敬子