お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

バンガーレ!と声援を受けながら

半年に2度の流産を経験。妊娠中もフルタイム保育士として働いていました。3度目の妊娠の時、さすがにこれは自分の体を大切にしようと決断し、お休みすることにしました。

産み場所を考えていて、偶然出会った一冊の本。お産は「痛い」イメージしかなく、眉間に皺を寄せ「辛かった」と言っている人を見てショックでした。赤ちゃんはどんな気持ちでそれを聞いているだろう。自分の力で楽しく産んでみたい…、気づけば助産院を探していました。

いなだ助産院は、ほんわかした空気が心地よい産院です。長男の時は「初産だからまだまだよ〜」と言われつつも破水。検査の数値が高く、提携病院に移動することに。

ところが夫が車のエンジンをかけて部屋に戻ってきた時には、子宮口が全開。もうこのまま産みましょう!となり、そこからの1時間はあっという間。なんとこの間エンジンはかけっぱなし!

2人目の時は予定日を大幅に過ぎても生まれず、余裕でドライブに出かけた途中で陣痛がやってきました。慌てて助産院に向かうと、その日はマルシェイベントで大勢の人!

陣痛が遠のいた途端に「2階に行きますよ!」と言われ、走って階段を駆け上がりました。心の準備はできていないし長男もいて集中できない…。でも尋常じゃない様子に2歳児も気づいたのか、「バンガーレ!」と応援してくれました。

「2回ママのお腹に行ったよ。3回目には女の子がいて、ぼくが先でいい?と聞いたら、どうぞと言われたの」と、胎内記憶を話す息子。娘の記憶とも一致していました。

流産、お産を通して自分や周りの人たちのすごさに気づき、保育園や小学校、親子サロン等で「命のお話」を届けてきました。夢は胎内記憶の絵本を出版すること。命の輝きを感じられる機会を増やしていきたいと思います。

産婦・梅津和美

いなだ助産院(川崎市多摩区菅稲田堤3-4-1)