お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

 (一社)お母さん大学福岡支局設立記念イベント報告 たくさんの応援を力に、私たち 「子育ての未来」をデザインします

2024年12月14日、一般社団法人お母さん大学福岡支局設立記念イベントが、久留米シティプラザで行われました。お運びくださった皆さん、応援してくださった皆さん、ありがとうございました。

あたたかな空間

福岡支局代表の池田彩が、お母さん大学に入学し、ペンを持って16年。お母さん大学ちっごを立ち上げ、お母さん業界新聞を広め、「お母さんはスゴイ!」を伝える活動を始めて14年。この間支えてくださった方々、お母さんの笑顔を広げていこうという趣旨に興味関心を持った方100人、お母さん大学生30人が、一堂に会しました。

会場は、植物コンシェルジュ・池田慶子さんを中心にお母さんたちが装飾した花々に囲まれ、とてもあたたかな空間でした。2か月前から準備を始めた池田と安達真依(福岡支局事務局長)。ちっごの仲間たちも加わり、ポスターやパネル、野花のリースや吊るし飾り、子ども服をリメイクしたガーランドなどで来場者を迎えました。MCは、江崎香保里。イケボ女子の定評通り、伸びやかな声が会場を明るく華やかにしました。

 圧巻だった吊るし飾り

オープニングで上映したのは、通信制高校N高等学校生徒によってつくられたショートドキュメンタリー『母と子と笑顔~私が見つけた特等席』。お母さん大学の活動を追いかけ、3分半の動画にまとめたもので、登場する池田や安達、お母さんたちの言葉や表情もさることながら、お母さんたちとふれあうことで価値観が変わったという高校生たちの「(お母さんは)子育ての楽しみ方を知らないだけ」「親とちょっと仲良くなりました」といった言葉に、驚きと共感が広がりました。

悩んだ数だけ母になる

1部のお母さん大学代表・藤本裕子と池田彩の対談は、お母さん業界新聞とお母さん大学の活動紹介からスタート。さらに、母歴ともいうべき、お母さん大学に入学してからの池田彩の軌跡、現在、企業や行政と連携して行っている取り組みまで。「お母さん業界新聞ちっご版」ほか講演会やイベント、プロジェクトなど、これまでやってきた活動を辿りながら、数々のエピソードを紹介していきました。

藤本裕子のコラムを読んで「子育ては大事業。日本の未来をつくるのはお母さんたち」の言葉に感動して、一本のメールを送ったのがすべてのはじまりでしたと話す池田に、「そうだっけ、覚えていないんだよね」と藤本。でも私は知っています。「久留米のお母さんだって! 運命かもね!?」と話した、うれしそうな藤本を。

「(活動を)やめようと思ったこともあったよね?」と尋ねる藤本に、「毎日思っていました。でもやめられなかった」と答える池田。お母さんの笑顔を伝える活動なのにそんなに大変なの?と思った方もいたのではと心配になりましたが大丈夫。それも意味のあること。「子育ては悩んでなんぼ。迷惑をかけていいんだよ」の台詞にたくさんの人が頷き、母の道は険しいからこそ尊いものなのだと、2部のお母さんたちが証明してくれました。

お母さんがペンを持つと

ステージ上には髙田沙織、福島早紀、中野美鈴、福元慶子、野中文恵。ちっごで一緒にペンを持ち、新聞を配ってくれている仲間たちです。ペンを持ってからの変化=ビフォー&アフターを話すことは子育ての振り返りと同じ。当時を思い出すと涙があふれて止まらない。母たちの悩みや想いは共通なので、そんなシーンの連続に皆さんもらい泣き。ハンカチを片手にお母さんたちの話に聞き入りました。

会のテーマは「母たちがデザインする子育ての未来」。この日は「お母さん大学の活動を知って、一緒に何ができるかを考えてほしい」と、お母さんだけでなく、老若男女さまざまな方にお声がけをしました。集まっていただいたのは、企業や行政、医療福祉や民間団体など社会事業に取り組んでいる方々。久留米だけではなく、九州中から足を運んでくださった皆さんの、壇上の母たちに向けるやさしさに感動した私ですが、それぞれの課題を重ねるように、大きく頷いたり、ペンを走らせたりする姿も印象的でした。

未来のために「小さく試す」

3部の登壇者はこの活動に賛同し応援してくれている企業や行政の方々…おなか元気ぐるーぷの白仁田裕二さん、ちくご川コミュニティ財団の鬼丸武士さん、松葉ビレッジの井上美恵子さん、みやじまクリニックの池田律子さん、久留米市子ども未来部こども子育てサポートセンターの執行
理恵さん。この活動への想い、孤育てをなくし久留米の未来のためにできることについてお話いただきました。

山あり谷ありのお母さん業。子育ては一人ではできないけれど、半径3メートルの世界にこんなにもたくさんのやさしさや幸せがあることを、お母さんたちが気づけるように。ペンを持つこと、つながることで見えてくる大きな世界を、一人でも多くのお母さんに体感してほしい、と池田。「同じく、決して一人ではできないこの活動。続けてこられたのは、皆様のおかげです。本当にありがとうございます。ここがゴールではなくスタートです。九州中、日本中にお母さんの笑顔を届けていきたいので、伴走をよろしく願いします」と、感謝を伝えました。

藤本は「池田さん、出会ってくれてありがとう。そして応援団の皆様に恩返しをするつもりで、これからもがんばって活動を続けてください。会場の皆様にもお願いです。お母さんたちがたくさん迷惑をかけると思います。どうか話を聞いていただけたらと思います」と、しめくくりました。

十人十色の母模様

福岡ばかりか佐賀、鹿児島、長崎から。大阪、神奈川、東京からも集まったお母さん大学生。お母さんが家を空けるのは簡単なことではありません。パパや実家に子どもを預ける、仕事や家事をやりくりしてきた人、なんとかなるだろうと、いきおい出てきた人もいるはずです。WEB上の繋がりがリアルになった感動、想いを重ねた感動を含め十人十色の母模様は、お母さん大学サイトでお楽しみください。

お母さん大学とは、母親たちが子育てを通じて学び合い、社会に発信する場です。お母さん大学では随時お母さん大学生を募集中。子育てに悩んだ時、ふと立ち止まった時、ペンを持ってみることから始めてみませんか?

(青柳真美)

テーブルごとに感想や課題について意見交換

全員でブレスト「お母さんは○○です」を行うと会場はさらにあたたかい空気に包まれた

託児をしてくれた中学生! 子どもたちもお姉ちゃんに遊んでもらってうれしそう

◎一緒に活動する、活動を応援する企業や自治体も募集中です。お問合せはお母さん大学本部または福岡支局まで。

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