長男の小学校行事。持久走大会だった。
日頃の息子の頑張りを知っているだけに、見に行きたかったけど、
どうしても仕事を休めず、応援に行くことはできなかった。
でも、応援に行っていた友だちから昼にメールが入っていた。
「あっくん、めっちゃがんばっとったよ!ホント、速いわー!!」って。
そして、午後からクラス懇談会があったため、仕事が終わって小学校に駆け付けた。
すると、学校の中庭で友だちと座っている息子を発見!
「あっくん、がんばったねー!!」と近寄り、声をかけると・・・
「うるさい!!」と一言、小声で言い放ち、去って行った。
は~~~????
なんで??褒めたのに?一緒に喜び合いたかったのに??
なんだ、なんだ?その言い方は?その態度は?
そして、帰宅してからのこと。
日中の態度とは打って変わって、
持久走大会のことについて、あれやこれやと話してくれる長男。
ベストタイムだったこと。
3位だったこと。
いつも練習のときに争う上位メンバーの友だちと
抜きつ抜かれつのデッドヒートで、最後に抜かれたこと。
緊張しすぎたこと。
息子のがんばりは、痛いほどよくわかった。
そして、中庭で会ったとき、
なんであんなに素っ気ない態度だったのかを聞いてみた。
すると。。。
「だって、かあかが『あっくん』って呼んだもん」
友だちのいる前で、友だちのお母さんがいる前で、
「あっくん」って呼ばれたのが、とても恥ずかしかったのが理由らしい。
この持久走大会も、恥ずかしいから見に来んでほしいと懇願されていた。
もう、そんなお年頃なのか。
そして、
「これからは、『あさひ』って呼び捨てして。
もう、あっくんって家でも呼ばんで。
俺は、『母さん』って今日から呼ぶ!!」
と、宣言されたのであった。
とは言っても、息子が生まれてこのかた10年。
「あっくん」って呼び続けたのに、すぐに「あさひ」とは呼びにくい。
1回でもうっかり「あっくん」と呼ぼうものなら、耳を塞ぐ始末。
息子も、今まで私のことを「かあか」と呼んでいたのに、
いきなり「かあさん」に呼び変えようとするものだから、
「かあー!か、か、かあさん!」などと、言い直す(笑)
何だか面白いが、息子から「母さん」と呼ばれることが新鮮で、
ドキドキして、うれしいやら、くすぐったいやら、寂しいやら。
あ~。もう「かあか」って呼んでくれなくなるのかな~と思ったら、
確実に大人の階段を上っている息子の成長ぶりに、
やっぱり寂しくなる母心でした。
今日は、うれし寂し・・・「母さん」記念日。
*写真は、息子が1歳の時。母親になりたての私。
(お母さん記者/近藤美和子)
かあかから、母さんになっても、
息子さんの中にいるお母さんは、ずっと「かあか」のまま。
いい記事ですね。
心がほんわかしました。
私も、忙しい日々を過ごす中で、つい子どもが日々成長し続けていることを、見逃してしまいます。
そして、子どもからのメッセージで気付かされています。
いつの間にこんなに成長したんだろう~と。
たくましくなっていく子どもの姿は嬉しいけれど、寂しい気持ちになりますね。