音楽教室に通う小2の娘。
先日、先生から「お母さん、アップライトピアノをお持ちですか?」と聞かれた。
今使っている電子ピアノは鍵盤が重く、
弾き方に癖がついてきているので、
アップライトピアノで練習したほうがよいとのこと。
私も子どもの頃にピアノを習っていて、
家にアップライトピアノがあった。
高校生でやめてしまったので、
もう20年以上調律もせず実家にほったらかしている。
記憶は一気にそのピアノに辿り着いた。
まだ使える? 実家から運べる? どこに置く? あの重さに床が耐えられる?
気がかりはあるが、じわじわとワクワク感が押し寄せてきた。
親子二代で同じピアノを使うなんて、なんかいいなあ。
子どもの私と娘が重なって見える気がした。
普段の練習曲、発表会の曲、合唱の伴奏曲など私が練習したピアノが、
今度は娘と新たに曲を奏でる。
いや娘だけじゃなく、家族みんなと、かもしれない。
何より私が、あのピアノを弾きたくなってきた。
物理的・金銭的にハードルはあるが、やってみよう。
そんな気持ちになっている。
中野久美子/堺市
(お母さん業界新聞201802/MJコーナー)
お母さんも一緒にピアノを楽しむことが、素敵だと思います。