お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

のすたるじっくバス

娘と映画を観た帰りにバスに乗った。
発車してすぐ、「ボタンが壊れてしまっているので、降りる時は声を掛けてください」というアナウンス。

ふと気がつくと、周りの乗客も娘もなんだか様子が違う。
皆が周りを気にかけ、車内に一体感?連帯感?のようなものが…。

娘も途中から乗り込んできた人がルールを理解したかを気にかけ、
誰かが「次、降ります」と言えば、
運転手さんの返事を確認して一緒に安堵しているような。

なんだろう、私はなぜかホクホクした気分になった。
スマホとにらめっこして一人の世界にいるような人も、
目を閉じて眠りに入る人もいて、普段と何も変わらないけれど、
少し不自由な状況が幼い頃の懐かしい空気感を思い出させる。

そろそろ私たちの降りるバス停。
私はもし止まらなかったら次まで行ってもいいと覚悟して見ていると、
娘はヒソヒソと「降りまーす」と息を吐いてその時を待ち構えている。(意気地なしめ!)

結果、無事に最寄りの停留所にバスは止まり、私たちはバスを降りた。

沖山親枝/調布市

(お母さん業界新聞201802/MJコーナー)

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