お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

植物の根と微生物の働きは、人間の内臓・消化管とそっくりだ!

こんにちは。連載第2話で、土壌微生物は、枯れ葉や枯れ枝、
昆虫や動物などの有機物を分解して栄養分をつくり出し、
植物の生長を促したり養分を蓄積したりして、
土壌の物理的改善をはかり、葉っぱや果物、根っこなど、
野菜や植物を育てる働きをしていることを話しました。

実はその働き方は、人間の内臓・消化管の働き方にそっくりなんだ!
今日は、その似ているところを話します。

キミが、ごはんを食べるところから始めるよ。
①口では、歯で食物を噛み砕き、食道に通りやすく、
胃で消化しやすい大きさにする…地上では、
落葉や枯れ枝を昆虫が切り刻み、
ミミズやトビムシや微生物などが加わり、
細かいサイズにまで分解する。

②胃では、胃酸で食物が吸収されやすくなるよう、
栄養分に分解する…地中では、微生物が有機酸や酵素を出し、
有機物を栄養分に分解する。

③小腸では、小腸の内側に繊毛(せんもう)という突起でびっしりと覆われていて、
栄養分を吸収する…地中では、植物の根にたくさんある毛根や菌根で栄養分を吸収する。

④大腸では、腸内菌という微生物が、大腸から養分をもらって住みつき、
人間に有益な物質や代謝物をつくり出して共生している…地中では、
菌根菌という土壌微生物が、植物の根から糖分をもらって寄生し、
養分や水分を根に提供して共生している。

35億年前の地球に誕生した生命・単細胞有機生命体の微生物が、
高度有機生命体の人間にまで進化してきた。

その過程を楽しく誇大妄想的に想像させてくれる、
食物消化の共生のしくみに驚きと感謝である。


今日はここまで。ごきげんよう!

(お母さん業界新聞1804/ボクは微生物)

有機菜園プランナー・濱田武人(Taketo Hamada)

スーパーゼネコンの土木技術者として国内外で建設工事に従事した経験を生かし、
「次世代につなぐ豊かな環境」をテーマに濱田技術士事務所を開設。
自然環境保全問題に取り組むべく、建設・環境コンサルタントエンジニア、有機菜園プランナーとして活躍。
菜園や庭園の設計施工の傍ら、100%有機土壌の家庭菜園づくりを通し、食と健康、生活の美の創出を提案中。
にんじんCLUB「ど根性菜園」総合プロデューサー。
バラ邸作家としても著名。