生まれてはじめて網走へ行った。
網走に行くなら、ここでしょ!
網走刑務所。
高倉健主演の映画「網走番外地」で有名な
最北の極寒の地に建つ網走刑務所は、
かつては「網走監獄」と呼ばれ、
北海道防衛と開拓に従事する囚徒たちが集められたことに端を発す。
現在の網走刑務所とは別に、明治時代からの旧建造物を保存公開し
観光スポットとなっている「博物館網走監獄」。
味噌との意外な関係にスポットを当ててみた。
◆臭い飯に欠かせない味噌汁
刑務所で囚人たちが食べるごはんを「臭い飯」というが、
食事じたいが臭いわけではなく、食べる場所が臭かった…
独房の中に汲取式トイレがあったことから、そう呼ばれるようになった。
実際の食事は、麦飯に汁だけの味噌汁とたくわんひと切れという一汁一菜。
肉体労働に耐えるには、栄養バランスに優れる味噌汁が不可欠だったそう。
博物館内にある「監獄食堂」では、「監獄食」というメニューが食べられるが、
当時の食事に焼魚と副菜がついた贅沢なものだ。
◆囚人たちは味噌を自賄い
経費削減のため自賄いを要請されていた囚人たちは、
敷地内にある30坪の「味噌醤油蔵」で、味噌や醤油を製造。
味噌仕込みには経験と技が求められたため、
刑期の長い受刑者が専属であたっていたという。
そこには、味噌づくりの道具や樽とともに、
「味噌の出来るまで」と書かれたイラスト入りの看板が掲げられていた。
◆脱獄に一役買った味噌
26年間の服役中に4度の脱獄を決行し、
「昭和の脱獄王」と呼ばれた白鳥由栄、
3度目の脱獄の舞台となったのが、ここ網走刑務所だ。
白鳥は、独房の扉にあった視察孔の鉄格子がガタついていることに注目。
3か月かけて根気よく鉄格子を揺らし続けて外した。
さらに手錠と監視口に毎日味噌汁を吹きかけ続け、
味噌汁に含まれる塩分で鉄を錆びさせて外すと、
関節を脱臼させ、監視口をくぐり抜けて脱獄した作戦は、
永遠に語り継がれるエピソードとなった。
白鳥由栄は、出された味噌汁を食べずして、
超人的な体力と腕力を誇っていたというのだから、驚きである。
天井のガラス窓を目がけ、一気に上ってゆく白鳥を模した蝋人形。
“味噌”を意識して、網走監獄を見学する人はそうはいないが、
なかなか興味深いので、ぜひ。
(お母さん業界新聞編集長/藤本 裕子)
参考
博物館 網走監獄
ABASHIRI PRISON MUSEUM
〒099-2421 網走市字呼人1番地の1
電話(代表)0152-45-2411
「百聞は一見にしかず」
「実際に目で見て知って、学んでほしい」という
父の教えで、私も10代の頃家族旅行で
この網走監獄の博物館に行ったことがあります!
そして、この「味噌」を使った脱獄も衝撃的だったので
よく覚えています!
北の果ての網走に着いた時に
ここの冬はとてつもなく寒いな…と想像し
ぞーっとしました。
確か、入浴場を模した展示もあった気が。
「母の湯」とは大違いの「湯」ですが(笑)
ちなみに…私この脱獄犯が逃げている様子を
伝えるような「蝋人形」がなぜかとても好きでして❤
当時の様子がよくわかると同時に
当時のことを想像しやすくてワクワクしてしまうんです!
(ちょっと変化も(笑))
大好きなスポットは「箱根関所」
当時ここを「入れ鉄砲に出女」でたくさんの人が行き来し
西へ東へ往来していたかと思うと、蝋人形見ながら
ニヤニヤが止まらなくなります(笑)←やはり変かも(笑)
箱根関所にも関所破りで有名だった男の写真が
博物館にありますよね!!!
なんかロマンみたいなものを感じる自分がいます。
藤枝の岡部にある柏屋という旅籠の博物館には
弥次さん喜多さんの人形があり、
2人のあいだに座ってニヤニヤしてたこともあります。
「はぁー宇津ノ谷峠を越えましたな〜。足を洗って休みましょ」なんて、言ってたのかなー。。。妄想が止まらない♪