お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

散歩のススメ~「孤育て」を癒す力も〜

子どもたちと大事にしている日課の一つに「歩くこと」があります。

私たち一家は今年の4月に転勤で久留米に引っ越してきました。
それ以前から、かれこれ2年程お散歩を続けています。

目的地を決めず、子どもが行きたい方向へ、その後ろをついて歩きます。
沢山の気付きと出会いをくれる散歩は、宝のような存在です。

例えば、「間に合わないから急いで」と急かして歩かせた10分で子どもは容易に疲れますが、
寄り道だらけで気ままに歩かせると、笑って2時間近く歩くこともあるので不思議です。

新生活では気ままな散歩の時間がまだ持てず、
代わりに毎朝、幼稚園まで歩いて行きます。

寄り道を前提に随分早く家を出ますが、
それでも急ぎたい時は「急いで!」の言葉を少し控えめに急かしてみたりします。

ある時「手を大きく振ると早く走れるから、お手てふりふりして行こう」と私がやってみせると、
面白がった子どもたちは「ふりふりー」と足早に歩き始めました。

今では急ぐときに「ふりふりして」と言うと、歩く調子が上がるように思います。

また、毎日似た時間帯に歩くと、よく目にする人や動物も現れます。

そのうち会釈やちょっとした会話、名前を覚えあったりする事も。

この2ヵ月、沢山出会いがありました。

一瞬が積み重なった半年、一年後が楽しみだなとワクワクしています。

教えてもらって実践し始めたこのお散歩ですが、本来、面倒臭がりな私。

最初は根気もいりました。
今では、丹念に時間を重ねて何かと出会ってゆく良さを皆で体験させてもらっています。

「孤育て」を癒す力もあるのかもしれません。

(二児の母 池田菜々絵)

お母さん業界新聞ちっご版7月号 1面 おっかしゃんリレー㊵より
*おっかしゃんは筑後地方の方言で「おかあさん」の意

 

 

 

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ABOUT US
池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ