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がんになった人はもちろん、なっていない人も共に笑顔で過ごすことのできる未来を、という思いから誕生したプロジェクトです。
「がんを知ると、この国に笑顔が増える」
がんを知ること、正しく理解すること。大阪初のLAVENDER RING DAY「MAKEUP&PHOTOS WITH SMILES」~がんになっても、いきいきと笑顔で生きる人たちがいることを伝える~、を中心に親子イベントなどがうめきた・グランフロント大阪のパナソニックセンター大阪で9月15日に開催されました。
途中からの参加でしたが、大阪国際がんセンター病院長の左近賢人さんのトークショーに間に合いました!病院内でクラシック音楽会や落語家さんや芸人さんが登場する、わろてまえ劇場を企画された様子を楽しく話されました。ご自身も大学生時代落研だったという左近さん「みなさん、どうぞセンターに来てください…って、病気になって、という意味ではなく…(笑)」。病院は患者さんはもちろん周りの人にとっても辛い思い出が多いもの(私も)。「ちょっと行ってみようかな?」と思える空気ってありがたいですね。
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がんサバイバーのみなさんが笑顔の撮影会。応募されたみなさんがお一人で、またお子さんやご家族とモデルになってプロカメラマンの前に立ち、あっという間に見事なポスターに。これまで東京で開催されたきた分も入れて80枚以上が展示されました。
がんサバイバーとは、現在がん治療中の方、経過観察中の方、寛解された方のこと。「サバイバー」って一瞬おっかない印象の言葉ですが、たくましく前を向いている感じに思えます。
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今回スタッフで動いているのはフォトグラファー・金澤正人さん(資生堂)他、デザイナー、そしてメイクやヘアセットなどプロの方がボランティアで参加。パナソニックセンター大阪の1階、2階は熱気と笑顔があちこちにあふれていました。
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この他、親と子のいずれかが、がんサバイバーの親子を対象にしたワークショップも開催。「将来の夢、何をしたいか」を話し合って、絵を描き、3Dプリンターで形にするというもの。
LAVENDER RING立ち上げのきっかけをつくり主催者の一人である御園生泰明さんは娘さんと参加され、娘さんが考えるウェデイングドレスのミニチュアをつくりました。「娘の花嫁姿を見るためにがんばろうと思いました」。がん宣告を受けた3年前に奥さまと相談、子どもたちにも告げるべき、「助けてほしい」と家族で話し合ったそうです。「まだ小さかった息子が、わかった、と言ってくれました。今日は祖父と好きな釣りに行ってしまったけど」と笑顔でした。
がん宣告された当時、御園生さんの上司だった月村寛之さん(電通)は、オープンにしてみんなで応援しようと「FIGHT TOGETHER」御園生さんの写真を使ったステッカーをつくり、自分のパソコンに貼ると、自然と興味関心を持つ人が増えステッカーはあちこちに広がったとか。
「仲間ですからあたりまえ」、この言葉や姿勢に多くの人が救われます。
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左/LAVENDER RING運営メンバー月村寛之さん、真ん中/宇賀、右/「いきいきと暮らせる社会の実現に向けて、この活動を社会に広めたい!」と石島幹也さん(資生堂ジャパン)
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生きていくにはさまざまな問題や苦労が次から次へとやってきます。お母さん大学は子育て中のお母さんを応援する活動を続けています。世の中にはあらゆる方面から「生きる」ことを助け合おうとの動きがあり、今の時代に必要で、たのもしいと思いつつ、こんな活動がなくなる未来がくれば、とも思います。誰もがあたりまえに支え合う、そんなことを思いながら私たちも地道な活動を続けます。
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