お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

母から娘へガサゴソセット~子どもを産み育てる中ではじめてわかったお母さんの気持ち~

ガサガサ ゴソゴソ
きたならしいグシャグシャのビニール袋
使いかけのポケットティッシュ
ティッシュが空っぽになったら、なんか入れる それをとめる輪ゴム
袋入りのオシボリは乾燥してカピカピ

「ガサガサ ゴソゴソ」外出するたび、特に外食の場で必ず聞こえ出す母の鞄の中の音。鞄に手を突っ込んで背を丸めてガサゴソ。

その音や様子がイヤで、眉をひそめていたのはそんなに古い記憶ではない。とにかく、恥ずかしくて仕方なかった。

その音も物も姿も。幼心からか「貧乏臭い」と感じていた。

でも、母に直接文句を言う勇気はなく、ただただ早く終わったらいいのにと耐えていた。

ところが、この6年、私の鞄の中は同じ状況になっている。

追加でジッパー式密閉袋とおしりふき。

このガサゴソセットは外食時やドライブ中に威力を発揮する。

小さな娘と手をつないで歩いていると、石ころ、枝、葉っぱ、花、木の実、ゴミ…。キラキラとした澄んだ瞳には拾いたいモノ、もとい宝物であふれている。

おかげで、これまでは「ダメ」と言っていたことも「いいよ」に増え、私の眉間の皺も減った。まさかの美容効果。

あなどるなかれ「ガサゴソセット」。

便利だね、お母さん。

今では娘が、自分でガサゴソセットを支度するようになったよ。

彼女も春から小学生。お母さん、あなたが持っていない「おしりふき」。

便利だから、今度あげるね。

『お母さん業界新聞ちっご』vol.48  おっかしゃんリレー㊽ 『母から娘へ ガサゴソセット』(矢納尚子)より

コメントを残す

ABOUT US
池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ