お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

多くの命がつながって,今を生きる娘

多くの命がつながって今を生きる娘。
いろいろなものや自然にふれて豊かな人生を築いていってほしい。

山本 洋介さん、実和子さん、凪ちゃん

凪ちゃん(1歳)のお父さんは編集者、お母さんは美術館に勤めています。

おじいちゃんは美術の先生、おばあちゃんは英語の先生、母方のおじいちゃんは釣りが大好き、おばあちゃんは油絵が趣味でした。

そして、凪ちゃんのひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんは、先生、果物農家、消防士、警察官…。

いろんな人に連なって生まれてきたのが凪ちゃんです。中にはお母さんも知らないし、会ったことのない人もいます。

凪ちゃんの家には、いろいろな版画や彫刻、陶磁器などがあります。またアウトドアやキャンプにもよく連れていきます。

お父さんとお母さんの趣味や価値観を押し付けようとは思いません。

でも、凪ちゃんが、いろいろなものや自然に触れ、豊かな人生を築いていけるよう、お父さんとお母さんにできることで、いろいろ生活を工夫していきたいと、常々思っています。

親としては、生活環境をつくること、その中に少しでも人生によい影響を与えられそうなものを取り入れること。

そこから何をどう感じ、何をチョイスし、どういう道を進んでいくのかは本人次第。

そう考えると、一番身につけてほしいのは、自分ならではの、人生を豊かにする術とでもいうのでしょうか。

とはいえ、今は凪ちゃんの存在そのものが、お父さんとお母さんの人生を豊かにしてくれていることに、違いありません。

だってお母さんは、こんなに家に帰るのが楽しみな日々を過ごしたことは、いまだかつてありませんから。

(話/山本実和子さん/1903家族っていいね)

Photo:親子の日2018 (撮影2018年7月)©ブルース・オズボーン◎親子の日公式サイト http://oyako.org/